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¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Research Abstract |
電気自動車駆動用インバータは高効率低騒音とすることのほか電磁誘導障害(EMI)の低減が必要となる.従来のインバータではスイッチングロスの大量発生や,EMIの発生が大きかったが,共振形インバータの場合にはソフトスイッチングを用いるため,極端に高い周波数の電流成分が少なく,またスイッチングロスも小さい. 本研究では従来の電流共振形インバータの性能を改善するため,パルス周波数一定の新回路方式を提案し,シミュレーションによる検討や回路の試作と実験を行った. 本方式の利点は,従来回路の決定であった,入力回路のコンバータブリッジをなくし,直流リンク電流の調節を,トランス結合の直流インダクタンスを採用することにより,自動的に行うことができるようにしたことで,これにより,制御系の大幅な簡素化,直流インダクタンスと,出力のフィルタコンデンサの容量が1/10〜1/100に低減でき,全体の効率の上昇と,サイズの低減が行えた. この研究の成果は,電気学会の産業応用全国大会(平成6年8月),パワーエレクトロニクス研究会研究紹介(平成6年12月),アメリカ電気電子学会産業応用部会国際会議(IEEE-IAS)(平成6年10月)などに発表できた. 本研究に対しての科学研究費助成金は,主として,計測用の機器(オシロスコープ,ロジックアナライザ,アイソレータ)の購入と若干の消耗品と研究状況調査および発表のための旅費の一部に充当でき大変有用であった.関係各位に心から御礼申し上げます.
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