Project/Area Number |
06650594
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
交通工学・国土計画
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Research Institution | Chuo University |
Principal Investigator |
鹿島 茂 中央大学, 理工学部, 教授 (70108207)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | 貨物輸送 / 調査精度 / 再サンプリング法 / 全国貨物純流動調査 / 抽出方法 / 抽出率 / 集落化 |
Research Abstract |
本研究は、全国の貨物輸送を把握するために5年毎に行われている全国貨物純流動調査(運輸省実施)を利用し、再サンプリング法により(1)抽出方法(2)抽出率(3)集落化の影響及び(4)母集団推計方法について検討を行うことを目的として行った。以下得られた結論の概要を示す。 (1)抽出方法 単純無作為抽出法,層別比例抽出法,ネイマン割当法の3つの抽出法について母集団の推定誤差を用いて検討を用い、ネイマン割当法が最も優れていることを明らかにした。しかし、抽出方法の違いによる調査精度の影響は、従来指摘されている程には大きくないことが分かった。 (2)抽出率 最も適切と考えられるネイマン割当法を用いて、抽出率が母集団の推定精度に与える影響を分析し、抽出率が15%前後で抽出率1%の増加に対する推定誤差の減少の程度が大きく変化することを見い出した。 (3)集落化の影響 調査対象を貨物ではなく、これを取扱う事業所としていることによる推定誤差への影響は、家庭を調査対象としている旅客の移動に比べ非常に大きく(旅客の場合が10%程度,貨物の場合は2〜3倍程度)、この影響を軽減することが調査精度の改善に有効であることが分かった。 (4)母集団推計方法 個々の事業所の属性を可能な限り広く考慮して母集団を推計するための方法(モデル法)を提案し、この方法を用いた場合と、従来一般的に用いられている比推定法を用いた場合の母集団の推定誤差の比較から、モデル法が確率的には良い推定精度を有していることを示した。 本研究の成果の一部(1985年度 調査結果を用いた分析結果)については、既に土木学会で発表済みである。また、残りの部分についても近く公表する予定である。
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