水における指標細菌およびユリファージ数の測定誤差の評価と誤差への影響要因
Project/Area Number |
06650600
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Civil and environmental engineering
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Research Institution | Iwate University |
Principal Investigator |
大村 達夫 岩手大学, 工学部, 教授 (30111248)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 大腸菌群 / 腸球菌群 / コリファージ / 統計的分布特性 / 標準偏差 / 歪度 / 変動係数 / カオリンフロック |
Research Abstract |
本研究によって得られた結果は次の通りである。 1)種々な水環境において大腸菌群数及び腸球菌群数の統計的分布特性は変化し、とくに懸濁物質が多く含まれる水環境において顕著である。したがって、水環境中における両細菌群数の信頼性は、それぞれの水環境の水質によって異なるものと考えられる。 2)懸濁物質としてカオリンを用いた実験において、両細菌群数の統計的分布特性はカオリン濃度によって影響を受けるが、その程度は大腸菌群の方が圧倒的に大きい。 3)大腸菌群の場合には、カオリンフロックの径が小さくかつフロック数が多い場合にその測定値は影響を受けやすく実験の値より小さい値となる。一方、腸球菌群の場合はフロック径やフロック数にほとんど影響を受けなかった。 4)大腸菌群は腸球菌群に比べて懸濁物質との親和性が大きいことが想像され、大腸菌群数の統計的分布特性は懸濁物質に影響されやすく、懸濁物質が多く存在するような水環境における大腸菌群数の測定値の信頼性は低下する。一方、腸球菌群の場合は懸濁物質による影響がかなり小さいので、懸濁物質が多く存在するような水環境において大腸菌群に比べてより優れた指標細菌と考えられる。 5)コリファージの場合も大腸菌群と同様に、種々な水環境において統計的分布特性は変化し、必ずしも正規分布を示さないことがわかった。また、コリファージ数はサンプリンリング誤差以外に懸濁物質や水質によって影響されることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)