非連続体モデルによるコンクリートの破壊機構の解明に関する研究
Project/Area Number |
06650622
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Building structures/materials
|
Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
谷川 恭雄 名古屋大学, 工学部, 教授 (70023182)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
黒川 善幸 名古屋大学, 工学部, 助手 (50242839)
森 博嗣 名古屋大学, 工学部, 助教授 (80157867)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
|
Keywords | コンクリート / 粘弾塑性解析 / サスペンション要素法 / 破壊シミュレーション / 非連続体モデル / 粒状体モデル / 高速載荷 |
Research Abstract |
本研究の目的は、複合材料であるコンクリートの変形・破壊性状を ミクロな立場から解析的に取り扱い、従来、実験的な情報の整理によってしか得られていないコンクリートの構成則を、理論的な立場から検討し、より汎用的な力学モデルを構築することにある。このため、本研究では、フレッシュコンクリートの流動シミュレーション手法として既に実績のある粘塑性サスペンション要素法を、粘弾塑性解析に拡張し、この新しい解析手段を用いた硬化コンクリートの変形・破壊性状のシミュレーションを行った。以下に、本研究の成果を列挙する。 1.粘弾塑性サスペンション要素解析手法の開発および入力データの収集 現有の粘塑性解析プログラムに対して粘弾塑性問題への拡張を行った。 2.コンクリートの応力-ひずみ曲線の解析 上記の1.で開発したプログラムを用いて、コンクリート円柱供試体の破壊挙動のシミュレーションを行い、載荷速度、供試体の形状および寸法、粗骨材の位置のバラツキなどの要因が、その破壊過程や測定される応力-ひずみ曲線に与える影響を検討した。 3.アコースティック・エミッション(AE)現象の解析 同プログラムを用いて、コンクリートの破壊過程で生じるAE弾性波の発生シミュレーションを行った。 4.解析手法の拡張 上記の漸増載荷時のシミュレーションの結果を基づいて、多軸載荷・除荷・高速繰返し載荷、粗骨材の破壊、鉄筋による拘束などの条件に適用可能な汎用的な機能をプログラムに付加した。 5.多軸応力下のコンクリートの変形挙動の解 接合部や帯筋内のコアコンクリートの変形・破壊挙動を本解析手法を用いて検討した。
|
Report
(1 results)
Research Products
(2 results)