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痴呆性老人の空間的行動特性からみた生活環境に関する研究

Research Project

Project/Area Number 06650704
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Town planning/Architectural planning
Research InstitutionTokyo Metropolitan Institute of Gerontology

Principal Investigator

狩野 徹  (財)東京都老人総合研究所, 生活環境部門, 研究員 (00204595)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Keywords痴呆性老人 / 空間認知 / 建築計画 / 行動特性
Research Abstract

本年度の研究実績は以下の3点である。
1.痴呆性老人の行動特性を空間別にデータベース化した。
郵送アンケート調査のデータから,空間別に痴呆性老人に対する工夫について整理・分類した。痴呆性老人特有の問題行動に対しての安全に関する意見が多く捉えられたが,痴呆性老人が居室や便所の位置をわかりやすくするための表示に関する工夫も多く捉えられた。
2.失見当を補完する物的環境条件のあり方を考察した。
痴呆性老人17名に対して,自由聞き取り,図面提示,写真提示,により,居室把握の手がかりを促えた。その空間把握のパターンは、大きく5つに分類できたが,かなり痴呆が進んだものでも,空間的な情報を手がかりにしていることが促えられ,単に目印をつけるだけでなく,わかりやすい空間をつくることが痴呆性老人の失見当を補完するのに有効であることが確認された。
3.痴呆性老人の空間的行動特性からみた生活環境について考察した。
主な結論は以下の通りである。
(1)拠点となる空間を設けること。その拠点から各自の個人的空間が見える場所である,近いことが重要である。
(2)居室位置・周辺のわかりやすさをデザインすること。つきあたり,角などわかりやすい位置・場所をうまくデザインすること。そして居室の並びが数えやすいことが重要で,2つまたは3つのまとまりをつくること。
(3)居室そのもののしつらえがわかりやすいこと。和室らしさなど個性的なしつらえをつくる,壁や居室の一部分の色分けする,固有の馴染みのあるものを目印としてデザインすることなどが重要である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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