1,3-ポリオールの一般不斉合成を目的とする系統的方法論の開発
Project/Area Number |
06651007
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Kyoto Institute of Technology |
Principal Investigator |
原田 俊郎 京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助教授 (30135628)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Keywords | 1,3-ジオール / 1,3-ポリオール / 不斉合成 / 不斉識別 / メントン / アセタール化反応 / ポリエンマクロリド / 天然物合成 |
Research Abstract |
ラセミ体のsyn-1,3-ジオールをanti-体ジオールの一方の鏡像異性体にエナンチオ選択的に変換する新規な不斉合成法を開発した。本方法の概要は以下の通りでる。 アルデヒドとアセト酢酸エチルジアニオンの反応により合成したδ-ヒドロキシ-β-ケトエステルのカルボニル基をキレート制御の反応によりsyn選択的に還元し、syn-1,3-ジオールをジアステレオ選択的に得た。次いで、このラセミ体ジオールを、1ーメントンによりアセタール化し、両鏡像異性体をそれぞれ対応するメントナイドのジアステレオ異性体に変換したのち、エトキシカルボニル基をアルコールに還元し、ベンジルエーテルとして保護した。このメントナイド混合物に対して、アセトフェノンエノールシリルエーテルと四塩化チタンを用いる環開裂反応を行い、次いで、光延反応による立体反転と塩基処理による脱保護を連続して行うことにより、(3R,5R)の絶対構造を持つanti-体のジオールを99%以上の高い光学純度で合成できた。 ポリエンマクロリドをはじめとする各種の天然物の基本骨格の一つである1,3-ポリオールの不斉合成に対する、本方法の有用性を調べる目的から、lienomycinポリオール骨格の不斉合成への利用を検討した。その結果、上記の反応をラセミ体のテトラオール誘導体に適用することにより、目的としたanti体のデカンヘキソ-ルを高い光学純度で合成することに成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)