モノテルペン修飾基を有するビニルリン化合物の開発とセスキテルペン類の新合成
Project/Area Number |
06651011
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Synthetic chemistry
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Research Institution | Kyushu Institute of Technology |
Principal Investigator |
南 享 九州工業大学, 工学部, 教授 (10029134)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
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Keywords | ビニルホスホナ-ト / ルイス酸触媒 / 分子内エン反応 / 環状モノテルペン / セスキテルペン |
Research Abstract |
テルペン類は天然に広く存在し、香気性、抗ガン性等の興味ある生理活性作用を示すものが多い。本研究ではテルペン類に従来認められない新しい機能を付与するために、新しいタイプのテルペン関連化合物の高効率合成法の確立と応用を行なった。 (1)鎖状モノテルペン官能基を有する新しいタイプのビニルホスホナ-トを高収率で合成することに成功した。 (2)ビニルホスホナ-トのルイス酸触媒(EtAlCl_2,TiCl_2(O^iPr)_2,SnCl_4,ZnBr_2,TiCl_4,FeCl_3)による分子内エン反応により、立体特異的に官能基を有するエン付加物である環状モノテルペン関連化合物を高収率で得た。 (3)生成したエン付加体とパラホルムアルデヒドのWittig-Horner反応により、6員環および5員環骨格を有する1,5-ジエンを高収率で得た。 (4)それぞれの1,5-ジエンをルイス酸触媒で処理するとオレフィン-エン反応によりオクタヒドロナフタリンカルボン酸エステルおよびヘキサヒドロインデンカルボン酸エステルを立体特異的に与えた。 (5)前者は還元、メチルリチウムとの反応、メシル化、還元の4工程の反応により、カダランセスキテルペンに属するアモルフェンを与えた。後者は還元、酸化、Witting-Horner反応の3工程反応により、バレレニック酸セスキテルペン同族体の合成に成功した。これらの生成物は香料および鎮痙性生理活性物質として興味が持たれる。カダランならびにバレレニック酸セスキテルペンの高効率合成法の開発に成功した。
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Report
(1 results)
Research Products
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