DNAマーカーを用いたクワコの行動と生態の遺伝学的解析
Project/Area Number |
06660063
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
蚕糸・昆虫利用学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
嶋田 透 東京大学, 農学部, 助手 (20202111)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Keywords | クワコ / カイコ / 神経ペプチド / 休眠 / RAPD / 連関地図 / 中国 / ゲノム |
Research Abstract |
1.クワコの休眠ホルモン-PBAN遺伝子の特徴:埼玉県坂戸市のクワコは,B型の休眠ホルモン-PBAN遺伝子を有しており,カイコが持つA型とは異なる遺伝子が休眠ホルモンとPBANをコードしていた。B型の休眠ホルモン-PBAN遺伝子は,A型よりも長い第4イントロンと,長い第5イントロンを持ち,そこには進化の過程で転移してきたと考えられる挿入配列が認められた。一方,中国杭州市産のクワコでは,A型の休眠ホルモン-PBAN遺伝子が見いだされた。2.クワコの休眠ホルモン-PBAN遺伝子の座位の決定:カイコの交配実験によって休眠ホルモン-PBAN遺伝子は第11連関群の-2.5cMにマップされた。その近くには,クワコの黒い蛹体色を発現するbpがある。カイコでB型の休眠ホルモン-PBAN遺伝子を持つ系統が同時にbp遺伝子を持つ例があり,連関して残存したものと推定された。3.クワコの前胸腺刺激ホルモン遺伝子の特徴:中国杭州市産のクワコは,C型の前胸腺刺激ホルモン遺伝子を有しており,カイコの多くは品種がA型またはB型の遺伝子をもつのことと対象をなしていた。C型の前胸腺刺激ホルモン遺伝子は,A型やB型よりも長い第3イントロンを有しており,そこにはやはり進化の過程で転移してきたと考えられる特異的な挿入配列が認められた。一方,日本産のクワコはA型の遺伝子を有していた。4.RAPDのマッピング:カイコとクワコのRAPDの差異について検討した。カイコのRAPDの連鎖地図を作成した結果,RAPDとクワコ由来の表現形質との連関関係が一部明らかになった。5.クワコのアリルフォリン遺伝子の特徴と分子進化:クワコのアリルフォリン遺伝子の塩基配列を決定し,ほかの絹糸昆虫の配列と比較することによりクワコの起源に関する知見を得た。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)