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中性子ラジオグラフィを用いた植物の水ストレス耐性メカニズムの研究

Research Project

Project/Area Number 06660075
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field Plant nutrition/Soil science
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

中西 友子  東京大学, 農学部, 助教授 (30124275)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Keywords水ストレス / ササゲ / インゲン / アズキ / 中性子ラジオグラフィ
Research Abstract

熱帯の乾燥・半乾燥地域ではササゲが強い耐乾性を有するため、多く栽培されている。その理由の一つとして、茎の随に水を貯蔵する柔組織が存在することが挙げられているものの、まだ確認されていない。本研究では、ササゲ属(ササゲ、アズキ)及び他の代表的マメ科作物(インゲン)を用いて貯水組織の有無及び機能を中性子ラジオグラフィ法により確認した。熱中性子照射は、日本原子力研究所の研究炉JRR-3Mを用いて行った。照射後、得られた中性子ラジオグラフィ像を解析することにより、ササゲの初生葉節と第一葉節の節間に水を貯蔵する部分が存在することが判明した。解析は、X線フィルム(SRフィルム)上の像の黒化度が水分量に対応することから、フィルムを高感度のスキャナーを用いて読み取り、専用の画像解析ソフトを開発して行った。しかし、この様な貯水組織は、他の植物体では確認出来なかった。この部分を光学顕微鏡で観察した結果より、中性子ラジオグラフィ法によって水分が最も多く分布していると考えられた部分は、随の柔組織に相当すると考えられた。次に、植物を根際から切断し、急速に乾燥ストレスを付与した後、同法により像を得て解析したところ、初生葉節と第一葉節の節間の含水量はササゲにおいて最も高く維持され、葉でも同様な結果を示した。このことより、ササゲに茎においては、貯水組織が植物体内の水分の調節に関与していることが示唆された。以上の結果、ササゲは茎内に貯水組織を有し、それが光合成実験で得られた高い耐乾性の原因の一つとなっているものと考えられる。現在、得られた像で示される水分の定量化、及び根における耐乾性メカニズムを解析すべく実験を続行中である。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report
  • Research Products

    (2 results)

All Other

All Publications (2 results)

  • [Publications] 中西友子: "中性子ラジオグラフィによる植物試料の水の像" 植物の科学調節. 29. 182-190 (1994)

    • Related Report
      1994 Annual Research Report
  • [Publications] 中西友子: "植物の根に関する諸問題(18)生育中の根および根近傍の土壌中の水分像" 農業および園芸. 70(1). 62-68 (1995)

    • Related Report
      1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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