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鶏卵特異抗体によるサルモネラ菌の腸管感染の抑制とそのメカニズムの解析

Research Project

Project/Area Number 06660149
Research Category

Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)

Allocation TypeSingle-year Grants
Research Field 食品科学・栄養科学
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

清水 誠  東京大学, 農学部, 助教授 (30114507)

Project Period (FY) 1994
Project Status Completed (Fiscal Year 1994)
Budget Amount *help
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Keywords鶏卵 / 抗体 / サルモネラ菌 / 腸管上皮細胞 / 感染防御
Research Abstract

病原体による消化器感染に対する予防・治療の方法として,近年抗体の経口摂取による方法(抗体含有食品の摂取による予防)の有用性が指摘されるようになった。本研究では鶏卵卵黄から得られる抗体(IgY)を用い,特異抗体がSalmonella emteritidisのような細胞侵入性病原菌の感染に対してどの程度有効か,また病原菌の上皮細胞への感染のどのステップを抗体が阻害するのか等について検討した。
S.enteritidisの全菌体でニワトリを免疫し,その卵黄から特異抗体を精製した。透過性膜上に単層培養したヒト腸管由来培養上皮細胞Caco-2の粘膜側からS.enteritidisを加え,細菌の細胞への感染に及ぼす本特異抗体の効果をCaco-2細胞層の電気抵抗値変化を指標に調べたところ,抗体の存在下では菌の細胞へ感染が顕著に阻害されることが認められた。そこで,細菌の(1)増殖,(2)腸管細胞粘膜表面への接着,(3)細胞内への侵入,(4)細胞層の貫通という感染の各ステップに対する抗体の影響を調べた。その結果,特異抗体は,S.enteritidisの増殖(1)に対しては全く阻害作用を示さなかったが,その腸管細胞への接着(2)を顕著に阻害し,それに伴って菌の細胞内への侵入(3)の速度も低下することが認められた。一方,特異抗体で処理することによって細菌の細胞層の貫通(4)は完全に抑制されることが明らかとなった。細胞侵入・貫通性の細菌には,侵入や貫通に関わる遺伝子の存在することが知られているが,抗体の結合が菌における遺伝子発現調節に変化を引き起こした可能性もあると考えられ,従来報告されている「抗体による病原菌接着阻害」による感染阻害とは別の新しい感染防御機構の存在が示唆された。

Report

(1 results)
  • 1994 Annual Research Report

URL: 

Published: 1994-04-01   Modified: 2016-04-21  

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