Project/Area Number |
06660295
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Irrigation, drainage and rural engineering/Rural planning
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Research Institution | Ibaraki University |
Principal Investigator |
増島 博 茨城大学, 農学部, 教授 (20240682)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
中曽根 英雄 茨城大学, 農学部, 教授 (70015783)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Keywords | 農業用水域 / 親水性 / 景観 / SD法 / アメニティ |
Research Abstract |
農業用水域の親水性機能開発に関連して、水路を含む景観の評価方法を検討した。ここでは、写真によるSD法(Semantic Differential Method)によって、景観をみる人の心理的な評価要因の分析を行った。評価対象として異なった特徴を持つ農業用水域を主体とする景観の写真10枚(2L判カラープリント)を選び、SD法として20の形容語対についての7段階評価とし、性別、職業、年齢等各種の属性を含む107人のパネラ-について行った。その結果20の形容語対は3個の因子に要約された。第1因子は、「自然的-人工的」「静か-にぎやか」「放置-管理」などの因子負荷量が高く、自然性を表す因子と解釈される。第2因子は、「きれい-きたない」「新鮮-みなれた」「調和-不調和」などの因子負荷量が高く、視覚的快適性を表す因子と解釈される。第3因子で因子負荷量が高い質問項目は「曲線的-直線的」のみで、画面パターンの特徴をそのまま表わしていたが、一応、柔軟性と解釈した。総合的評価を示すとみられる質問項目「行ってみい-みたくない」の評点と相関の高い質問項目は、第2因子で因子負荷量の高い項目であり、「行ってみたさ」は視覚的快適性に支配されることが分かった。20個の項目に対する評点による10枚の写真のクラスタ分析では、大きく3グループに別れ、画面の特徴からは、岸辺の植生の量、水面の見える面積割合、人工的な護岸の見え方の3つの要素がパネラ-の印象に大きな影響を与えると考えられた。このことは、これらの画面要素から「視覚的快適性」因子スコアを説明する数量化I類による分析でも確認された。
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