Budget Amount *help |
¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,100,000 (Direct Cost: ¥2,100,000)
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Research Abstract |
細胞性免疫の一つである遅延肉垂反応を指標として,高低二方向に選抜した系統を用いて,マレック病ウイルス接種試験を行なった.その結果,高方向(H)へ選抜した系統ではマレック病発症率69.8%,死亡率30.2%,低方向(L)への選抜系統では発症率37.5%,死亡率10.9%で,L系統がH系統より抵抗性であることが示された. 次に,これらの接種鶏より採取したDNAについて,主要組織適合複合体(MHC)のB-L領域のプローブを用いて,制限酵素断片長多型(RFLP)分析を行なった.その結果,Pvu IIで消化したときには4.0,3.8及び1.8kbのバンドにPst Iで消化したときには2.3,2.0及び1.6kbのバンドに,それぞれ多型が検出された.そこで,これらのバンドの有無とマレック病発症率との関係を調べてみると,Pvu II消化では4.0と1.8kbのバンドで,Pst I消化では2.3kbバンド,で何れもバンドをもたないものがもつものに比べ有意に高い抵抗性を示した. ところで,これらの多型はBハプロタイプによりその出現頻度が異なっていたので,この有意差もBハプロタイプの影響を受けている可能性が考えられる.そこで,同一B遺伝子型をもちながらRELP型(Pvu II消化)の異なる雌鶏を択び,B遺伝子型がホモの雄鶏と交配した.得られた雛について再度マレック病ウイルスの接種試験を行なった.その結果,やはり母鶏のRFLP型の違いによりマレック病抵抗性に有意な差のあることが確認された.
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