脳由来の新しいセルピン様蛋白質の構造と機能に関する研究
Project/Area Number |
06670114
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General pharmacology
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
西堀 正洋 岡山大学, 医学部, 講師 (50135943)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川端 昌弘 岡山大学, 医学部, 助手 (30204762)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Keywords | セルピン / プロテアーゼ / アストログリア / ニューロン |
Research Abstract |
牛脳ホモジネートの上清画分から、熱処理、イオン交換クロマト、ゲル濾過等の操作によって新しいSerpin(B-43)を精製した。精製蛋白は分子量43kD、等電点5.3-5.4で、部分アミノ酸配列は他のSerpin family 蛋白と高い相同性を有していた。B-43はヘパリン アフィニティカラムには結合せず、同じく脳から精製されているProtease nexin-1とはヘパリン親和性において異なっていることがわかった。また標的プロテアーゼの検索のために行ったプロテアーゼとの結合実験では、ウシトロンビン、ブタエラスターゼ、ヒトプラスミン、ヒトウロキナーゼといずれもSDS安定性の複合体を形成しなかった。従って現在のところ、標的プロテアーゼの性質については不明である。得られた内部アミノ酸配列からヌクレオチドプライマーを合成し、PCR反応によりcDNAフラグメントを得た。得られたシークエンスは,Serpinに共通するアミノ酸配列を含んでおり、目的とするフラグメントであると考えられた。これをプローブとして、牛脳cDNAライブラリーをscreeningし、ほぼ全長をコードするクローンが得られたので現在、シークエンスを行っているところである。 一方、B-43に対するウサギポリクローナル抗体によって細胞局在について検討したところ、ウシ大脳皮質、海馬、線条体小脳のGFAP陽性アストログリア細胞が陽性細胞として同定された。その陽性突起はしばしば血管壁まで追跡することができた。また大脳皮質第VI層錐体細胞、線条体ニューロン、海馬CAI、CA2領域に多数陽性神経細胞が存在した。これらの結果はB-43が、アストログリア、神経細胞の両方の機能に関与することを示唆する重要な知見である。
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Report
(1 results)
Research Products
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