神経冠由来組織に特異的なzinc fingerタンパク質Zfp-57に関する研究
Project/Area Number |
06670148
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General medical chemistry
|
Research Institution | Kumamoto University |
Principal Investigator |
瀬戸山 千秋 熊本大学, 医学部, 講師 (60040250)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
|
Keywords | F9細胞 / 未分化細胞特異的遺伝子 / zinc finger タンパク質 / 神経冠 |
Research Abstract |
1.マウス胚性腫瘍細胞株F9の分化系とプロモータートラップ法を用いて単離した未分化細胞特異的遺伝子Zfp-57は、zinc finger構造を有する核内タンパク質をコードしている。そのマウス胎生期における発現は、13日目の胎児をピークに、これ以降著明な減少を示す。そこで、Zfp-57タンパク質に対する抗体を用いて、マウス発生過程におけZfp-57タンパク質の発現部位の解析を行った。受精後9日目より14日目のマウス胎児の凍結切片を作製し、免疫染色を行なった結果、10日目の胎児で神経管に沿って腹側へ移動する神経冠細胞に弱い染色を認め、11、12日目では脊髄神経節に、13、14日目にはさらに三叉神経節や副腎にも強い染色を認めた。この内、副腎での発現は16日目以降消失した。これらZfp-57タンパク質の発現が確認された部位は、いずれも神経冠細胞由来の組織であった。また、発現の時期が神経冠細胞の移動時期とほぼ一致することから、Zfp-57タンパク質は神経冠細胞の分化に寄与している可能性が示唆された。 2.Zfp-57タンパク質はzinc finger構造を複数個有していることから、転写調節因子の一つである可能性が強く示唆された。そこで、大腸菌内で発現させたZfp-57タンパク質を用いて、Zfp-57タンパク質の結合DNA配列の検索を行なった。その結果、ACTATCA(C/T)の8塩基からなるコンセンサス配列が同定された。
|
Report
(1 results)
Research Products
(3 results)