炎症細胞における血小板活性化因子(PAF)受容体の発現と作用
Project/Area Number |
06670160
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pathological medical chemistry
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
和泉 孝志 東京大学, 医学部(医), 助手 (70232361)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
本田 善一郎 東京大学, 保健センター, 助手 (70238814)
清水 孝雄 東京大学, 医学部(医), 教授 (80127092)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 血小板活性化因子 / 受容体 / 遺伝子発現 / 炎症細胞 |
Research Abstract |
ヒト好酸球性白血病細胞(EoL-1細胞)におけるPAF受容体の発現調節が分化誘導刺激によって行われることを、mRNA量の解析、放射標識化合物を用いた結合実験、細胞内カルシウムの反応性によって確かめた。さらに抗PAF受容体ポリペプチドに対するモノクローナル抗体を作製し、それを用いたFACScanによる表面抗原の解析を行い、PAF受容体タンパクがEoL-1の分化誘導によって出現することも確認した。これらの実験結果によりPAFの主要な標的細胞の1つである好酸球は、その分化成熟過程においてPAF受容体数を増し、PAFに対する反応性を獲得していくことが示唆された。 PAF受容体遺伝子は2種類の異なったプロモーターによって転写調節を受けており、2つの異なったタイプ(すなわち白血球タイプと組織タイプ)の2種類のmRNAを産生する。このうち白血球タイプのmRNAのプロモーター領域にはNF-κBの3回繰返し配列が存在することがわかっている。このプロモタ-の機能を調べる目的で、CAT遺伝子を結合したコンストラクトを作製し解析を行った。その結果、ホルボールエステル(TPA)やPAFそのものによって転写が促進されることが判明した。このことは、PAF受容体の遺伝子発現が、炎症性刺激(PAFそのものを含む)によってポジティブに制御されていることを示している。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)