薬剤耐性白血病細胞に発現される異常膜蛋白に関する研究
Project/Area Number |
06670186
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Human pathology
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
福田 剛明 新潟大学, 医学部, 講師 (20199235)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岸 賢治 新潟大学, 医学部・附属病院, 助手 (30186209)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,600,000 (Direct Cost: ¥1,600,000)
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Keywords | 薬剤耐性 / モノクローナル抗体 / 膜蛋白 |
Research Abstract |
我々が既に製作した薬剤耐性白血病細胞に反応するYU-311とT073という2種のモノクロナール抗体の特異性を確認するために新たに K562,KF-16,FUB2などの白血病細胞株の薬剤耐性亜株をまず樹立した。その結果、YU-311、T073はそれぞれAraC,Vincristine耐性株に特異的に反応することが確認され、更に特異的な膜蛋白の発現が見られた。しかし、これらの抗体によって認識される蛋白の発現は MDR1遺伝子の発現やP蛋白の発現とは無関係であった。更にこれらの薬剤耐性株における、topoisomerase II,glutathion-storansferase活性は親株と差はなかった。従って、YU-311,T073によって認識される膜蛋白自体が薬剤耐性に関与しているものと考えられる。特にYU-311抗原はP蛋白とは異なるAraCの特異的排泄蛋白である可能性が高く、正常臓器の一部にも発現されている。今後差らにこの蛋白の生化学的特徴を明らかにすることはP蛋白と関連しない薬剤耐性機序を解明する上で重要である。また、adriamycin耐性株に特異的に反応する抗体の作製にも成功しており、これらが認識している膜蛋白がやはり既知の蛋白とは異なったものであることを見つけ出し現在更に検索中である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)