Rickettsia japonica主要抗原遺伝子の解析
Project/Area Number |
06670332
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Virology
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
内田 孝宏 徳島大学, 医学部, 教授 (60045325)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
内山 恒夫 徳島大学, 医学部, 講師 (90151901)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | Rickettsia japonica / 紅斑熱群リケッチア / 遺伝子鑑別 / 表面抗原遺伝子 / PCR / 制限断片長多型(RFLP) / 媒介節足動物 |
Research Abstract |
1.四国東南部に発生した発疹性熱性疾患の患者から分離した新種の紅斑熱群リケッチアのRickettsia japonicaについて、表面抗原遺伝子の塩基配列より推定される制限酵素を用い遺伝子型鑑別を可能にした。R.japonica DNAをR.rickettsii 190-kDa表面抗原遺伝子のプライマーRr190.70p:Rr190.602nを用いてPCR法により増幅し、M13mp19 RFのEcoRI部位でクローニングを行い、非放射性ケミルミネッセントDNAシークエンシングにより増幅産物の塩基配列を決定した。PCR増幅DNAは533bpであり、プライマー間の491bpにはR.rickettsiiの対応する領域と比較して35塩基置換があり、プライマー対には夫々1及び2塩基の置換がある。PCR増幅領域全体では、これらのリケッチア間に構成塩基について93%相同、アミノ酸では85%相同である。R.japonica増幅DNAの塩基配列を認識する制限酵素を選び、制限断片長多型(RFLP)を調べると、認識部位に塩基置換のあるPstI、AluI、MunI、HinfIではR.Japonicaの識別は可能である。塩基置換のないAvaII、HindIII、TaqI、MspIでは、R.rickettsiiを始め他の紅斑熱群リケッチアとの識別は不能である。 2.R.japonica感染患者血清は、R.japonicaは勿論R.typhiとも反応する。Western blot法により、120-kDa表面抗原蛋白質に交差抗原性の存在することが知られた。患者血清によってはリポ多糖抗原と交差反応を示す場合がある。R.japonica 120-kDa表面抗原遺伝子の塩基配列には、R.typhiの同一遺伝子の塩基配列に極めて類似の領域が存在する。 3.本研究で開発したPCR/RFLP法を用い、紅斑熱患者多発地の室戸地方において採集したフタトゲチマダニを調べたところ、R.japonicaゲノムDNAの存在が確認され、R.japonicaの媒介節足動物であると推定された。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)