Project/Area Number |
06670344
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Immunology
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
徳久 剛史 千葉大学, 医学部, 教授 (20134364)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
幡野 雅彦 千葉大学, 医学部, 助手 (20208523)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | c-fos / トランスジェニックマウス / P53 / P21 / B細胞 |
Research Abstract |
c-fosを恒常的に発現するトランスジェニック(H2-c-fos)マウスにおいてB細胞の初期分化増殖障害が見られた。そこで、H2-c-fosマウスやc-fosを発現誘導型にしたトランスジェニック(Mx-c-fos)マウスを用いてc-fosの過剰発現によるB細胞の初期分化増殖障害を分子のレベルで解析することにより、B細胞初期分化増殖過程のしくみを転写因子のレベルで明らかにしようとした。 Mx-c-fosトランスジェニックマウス由来の骨髄細胞をIL-7とともに培養する系に誘導剤を添加することにより外因性のc-fos発現を誘導すると幼若B細胞の増殖反応が完全に阻害された。この過剰のc-fosによる増殖抑制機序をP53やP21の発現との関係から明らかにする目的で正常マウス由来の骨髄細胞をPA6ストローマ細胞とIL-7を用いたIn vitroの系で培養してpre-B細胞を分化させた。このpre-B細胞中にはP53やP21RNAが多量に産生されていたことから、pre-B細胞の増殖はP53により負の方向へ調節されることが示唆された。そこで、P53遺伝子欠損マウス由来の骨髄細胞を用いてpre-B細胞のIL-7に対する増殖能を3H-チミジンの取り込みで調べた。その結果、pre-B細胞の増殖が著しく増強していたことから、P53がB細胞の初期分化増殖を抑制的に調節していることが明らかにされた。 そこで次に、過剰のc-FosによるB細胞初期分化増殖抑制機序がこのP53を介した抑制系と連鎖しているかどうかを明らかにする目的で、P53遺伝子欠損マウスとMx-c-fosマウスを交配させた。このF1マウス由来の骨髄細胞をPA6ストローマ細胞とIL-7を用いた培養系で培養することにより外因性c-Fos発現によるB細胞の分化増殖異常を解析した。その結果、P53のない状態においても過剰のc-FosによりB細胞初期分化増殖反応は抑制されたこれらの結果から過剰のc-Fosによる抑制機序にはP53の抑制系は関与していないことが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)