Project/Area Number |
06670370
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hygiene
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
井上 勝一 北海道大学, 大学院・地球環境科学研究科, 助教授 (10213159)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
斎藤 健 北海道大学, 医学部, 助手 (40153811)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 活性酸素 / フローサイトメトリー / 白血病細胞 / 水道水 / クロロホルム / 発がん性物質 / 分化誘導 / レチノイン酸 |
Research Abstract |
環境汚染物質が著しく増加し、地下水中に混入し、水道水として利用される今日、また、世界的に動物実験が制限されつつある今日、in vitroでこれらの物質の作用を推定することは重要であると思われる。 そこで、ヒト末梢血白血球の活性酸素産生能について検討した。その結果 1)CPKに直接作用するPMAで最も活性酸素産生が強く、次いで細菌菌体成分であるfMLPなどが強く、リセプターを介するGM-CSFやG-CSFでは弱かった。 2)この産生能は性、年齢、栄養状態などの影響を受け変化が強かった。 そこで、ヒト末梢血白血球の代りにヒト白血病細胞を分化誘導して用いることを考えた。その結果 1)レチノイン酸を用いた場合、接触12時間後に最も強い活性酸素産生がみられた。 2)水道水中に含まれる物質、例えば、クロロホルムではレチノイン酸接触12時間後にクロロホルムで刺激すると、60ppb以上の濃度で活性酸素の産生が増加した。 以上のことから、ヒト末梢血白血球の代りにヒト白血病細胞を分化誘導して用いれば、活性酸素産生に及ぼす水道水中の諸物質の影響を測定できることが明かとなった。 この結果は、日本衛生学会に発表するとともに、現在投稿準備中である。
|