Project/Area Number |
06670454
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Legal medicine
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
鈴木 修 浜松医科大学, 医学部, 教授 (70093044)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
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Keywords | 表面電離検出 / ガスクロマトグラフィー / コカイン / ベンゾイルエクゴニン / コカエチレン |
Research Abstract |
当初の計画の約半分遂行する事ができた。未遂行の研究に関しては現在実験継続中である。 まず塩酸コカインを入手し、コカインが表面電離検出(SID)ガスクロマトグラフィー(GC)により高感度に検出されるか否か検討を行った。内部標準なしで絶体検量線を作成したところ、オンカラム量で100pgから5ngまで良好な直線性が得られ、標準品での検出限界は20pg程度と良好であった。次に全血と尿各1mlに100ngの塩酸コカインを添加し、固相抽出法の詳細の設定を試みた。種々の固相カラムやカートリッジを検討したところ、Bond Elut Certifyカラムが最適ある事が判明し、抽出法を次のとおりに設定した。コカインを含むとされる1mlの全血に5mlの蒸留水を加え完全に溶血させ、6mlの0.1Mリン酸緩衝液(pH6.0)を加える。3、000回転5分遠沈し、上清をBond Elut カラムにかけ、6mlの蒸留水で洗浄、十分に吸引して、水を取り除き、3mlの0.1M HC1さらに9mlのメタノールを流してカラムを洗浄する。最後に2%アンモニアを含む塩化メチレン/イソプロパノール(8:2)2mlにてコカインを溶出させ、窒素気流下にて蒸発乾固させ、残査を50ulのメタノールに溶解し、2ulをガスクロマトグラフに注入する。尿の場合は上記方法に順ずるが、遠沈操作は省略してよい。その結果血液と尿からのコカインの回収率は55.8ならびに93.9%であった。 GC-SIDクロマトグラム上、全血サンプルにおいては不純ピークが殆ど見られず、ベースラインも安定していた。尿サンプルに関しては保持時間早期に多くの不純ピークが出現したが、コカインピークを妨害するものはなかった。 上記全血、尿サンプルにつき、同時にGC-窒素リン検出(NPD)を行い比較したところ、GC-NPDはGC-SIDに比べて感度が数10分の1と低く、しかもコカインピークに近接した大きな不純ピークが出現した。 以上の結果をまとめJpn,J,Forensic Toxicol.に発表した。
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