上気道虚脱性に及ぼす上気道筋トーヌス及び界面活性の影響
Project/Area Number |
06670599
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Respiratory organ internal medicine
|
Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
飛田 渉 東北大学, 医学部, 講師 (10142944)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菊池 善博 東北大学, 医学部附属病院, 助手 (20195217)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 上気道調節 / 圧-量曲線 / 上気道虚脱性 |
Research Abstract |
本研究では閉塞型無呼吸の発現機序の一つとして上気道の虚脱性に及ぼす因子について検討し以下の研究成果を得た。 (1)麻酔犬における上気道虚脱性に及ぼす筋性因子および界面活性の役割:麻酔犬の頚部気管を喉頭より約5cm下方で切開し、上気道と下部気道を含む肺胸郭系の分離モデルを作製し、上気道のinflation-deflation圧-量曲線を得た。露出切断した舌下神経抹消側断端を種々の周波数で電気刺激したときの圧-量曲線及びその傾き(コンプライアンス)を求め、電気刺激しない時のコントロールの値と比較した。電気刺激時の圧-量曲線の傾きはコントロールに比べ低下した。本実験より上気道筋のトーヌスが増加すると上気道虚脱性は低下し上気道虚脱性に及ぼす筋性因子の重要性が証明された。人工サーファクタント塗布前後における上気道虚脱性は引き続き検討中である。 (2)ヒトにおける上気道虚脱性に及ぼす筋性因子の検討:健常人及び閉塞型睡眠時無呼吸患者を対象に、意識的に声帯を閉じた。この時上気道は下部軌道と完全に分離され、段階的に口側から接続したシリンジ内の空気を注入及び吸引することにより上気道の圧-量曲線が得られた。上気道筋のトーヌスはオトガイ下に装着した表面電極を介し電気刺激することにより高めた。動物実験と同様に上気道の圧-量曲線を求めコントロールと比較し、ヒトにおける上気道虚脱性に及ぼす筋性因子の影響を検討した。本実験よりヒトにおいてもオトガイ下電気刺激時に上気道筋のトーヌスは増加し上気道虚脱性は低下した。これらの研究成果は内外の学会や雑誌に発表し注目されている。
|
Report
(1 results)
Research Products
(6 results)