心筋細胞由来NOの病的心における病態的意義(細胞間接着ならびに心筋障害への影響)
Project/Area Number |
06670717
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Circulatory organs internal medicine
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
川嶋 成乃亮 神戸大学, 医学部, 助手 (10177678)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩橋 正典 神戸大学, 医学部付属病院, 医員
横山 光宏 神戸大学, 医学部, 教授 (40135794)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 一酸化窒素合成酵素 / 一酸化窒素 / 細胞接着 / 心筋炎 / 心筋細胞 |
Research Abstract |
心における一酸化窒素(NO)の病態的役割を検討する目的で実験を行い、以下の結果を得た。 1.単離心筋細胞ならびに培養心筋細胞におけるNOの産生の検討 ラット培養心筋細胞ならびに単離心筋細胞からのNOの産生を化学発光法にて測定すると各種サイトカインにより容量依存性にかつ心筋細胞からNOが産生されることが判明した。このNOの生産はサイトカイン刺激後数時間後より明かになり、容量依存性に24時間にわたり増加し続けた。 2.心筋障害の機序としての心筋細胞と活性化多核白血球の接着におよぼすNOの役割の検討 ラット単離心筋細胞とヒト多核白血球をそれぞれをIL‐1βならびにPAFで刺激することにより両者の接着が出現した。この接着はNO放出薬SNAPによる心筋細胞処理では影響されなかったが、白血球をSNAPで前処置することにより抑制された。この際SNAPは心筋細胞表面のICAM‐1ならびに白血球表面のCD11b/CD18発現には影響を与えなかった。 3.心筋炎モデルにおけるNOの病態生理的役割の検討 C3H/HEマウスにけるCocksackie B3 virusを用いたウイルス性心筋炎モデルの心臓において、RT-PCR法により誘導型NO合成酵素のmRNAがウイルス投与4日目より認められ、その発現は3ケ月持続した。また免疫組織による検討ではNO合成酵素発現は心臓に侵潤した炎症細胞に一致していた。一方、NO合成阻害薬のL-NAMEをウイルス投与直後から2週間の経口投与することにより心筋炎による死亡率は減少し、また心筋障害も軽減することが判明した。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)