Project/Area Number |
06670769
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
新美 仁男 千葉大学, 医学部, 教授 (40009147)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小林 靖幸 千葉大学, 医学部, 医員
安田 敏行 千葉大学, 医学部, 講師 (00211615)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | 先天性副腎リポイド過形成 / P450scc / ミトコンドリア内膜 / アドレノドキシン還元酵素 / lysophosphatidylcholine |
Research Abstract |
先天性副腎リポイド過形性は、副腎・性腺ステロイドホルモンの合成初期段階の異常で全てのステロイドホルモン分泌不全を来す病因不明の疾患である。この酵素はP450sccならびにアドレノドキシン還元酵素・アドレノドキシンより構成されるとミトコンドリア内膜酵素である。本症は胎児期性腺の男性ホルモン産成不全のため全て性表現形が女性となるが、46、XYの染色体型では異所性精巣を持ち治療摘出する必要がある。精巣からRNAを抽出しP450sccのcDNAをRT-PCR法で採取し精製DNAを直接塩基配列法により決定したが、正常人にも見られる1アミノ酸置換のみ検出された。さらにWesternblot法でP450sccの蛋白発現は正常に認められた。以上から予想に反して我々の検討した症例ではP450sccは正常であった(UCLA,Millerならびに九州大学第三内科の症例も同様所見)。さらにアドレノドキシン還元酵素の蛋白発現を見た所これが我々の例では著しく低い事を見いだした。(精巣ミトコンドリアの抽出ならびに酵素活性の測定・アドレノドキシン還元酵素添加による酵素活性の変動ならびにミトコンドリア内膜の脂肪酸構成を検討した(中村学園大学原孝之博士と共同)。この結果脂肪酸構成が症例では正常と異なる事(lysophosphatidylcholine=LPCがコントロールの6倍高い)が判明した。LPCの増加でこの酵素活性が低下する事がすでに示されている(J.Biol Chem261:14118-24、86/Biochemistry 25:6446-6466,86)。ミトコンドリア脂肪酸の異常が他の細胞で認められるかどうかを検討するため、症例リンパ球をセルライン化した。このミトコンドリアについて検討中である。脂肪酸構成を規定する酵素に的を絞り既に得られた精巣cDNAから解析する事で病因に結びつくと考え研究を遂行中である。
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