Project/Area Number |
06670815
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
戸苅 創 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (50106233)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
鈴木 重澄 名古屋市立大学, 医学部, 助手 (40179213)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 乳幼児突然死症候群 / 脳血流 |
Research Abstract |
本研究は、乳幼児突然死症候群(SIDS)の病態解明に関する基礎的検討であり、今年度、当初予定したうち「脳幹部機能に関する動物実験」について検討を行うことが出来たが、米国メリ-ランド大学との共同で行う予定あった「モニター装着中の無呼吸例、死亡例における心拍呼吸変動の解析」については、予算の都合上遂行し得なかった。 生後0日の新生仔豚に炭酸ガス負荷および脳虚血負荷を行い、心拍数、心電図、呼吸数、呼吸曲線、血圧、脳血流(レーザーフローメーター、近赤外光モニター、レーザードプラー)、胸腔内圧を連続モニターした。炭酸ガス負荷は、自発呼吸下で挿管吸入気へ炭酸ガスを混合することで作製し、その折りの呼吸変化の定量を胸腔内圧、気動内圧の変化から算出し、同時に、心拍数、心電図への変化を記録した。脳虚血負荷は、より生理的な状況とするため交感神経遮断剤であるトラゾリンを点滴投与することにより作製した。脳血流の虚血の程度は、脳皮質血流をレーザーフローメーターで、脳底動脈血流をレーザードプラーで、さらに脳全体の血液量を近赤外光モニターにて測定評価した。その結果、亜急性の炭酸ガス負荷では脳血流の上昇を伴って、呼吸抑制はみられなかったが、急性の高度炭酸ガス負荷では完全無呼吸を来すことが判明し、その折りに脳血流の代償的上昇の見られなかったことから、呼吸調節に脳血流が関与していることが示唆された。 これらの結果は、今後本疾患の病態解明の一助となるものと思われる。
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