新生児慢性肺疾患の発症における活性酸素の関与について
Project/Area Number |
06670840
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Pediatrics
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Research Institution | Osaka Medical College |
Principal Investigator |
荻原 享 大阪医科大学, 医学部, 助手 (00211128)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
美濃 真 大阪医科大学, 医学部, 教授 (70090206)
岡本 良三 大阪医科大学, 医学部, 助教授 (80131324)
北川 真 大阪医科大学, 医学部, 講師 (70175298)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | chronic lung disease / allntoin / uric acid / newborn / oxygen radical |
Research Abstract |
未熟児慢性肺疾患(CLD)は現代未熟児医療の最大の難関の一つであり、多方面からの長年に亘る様々なアプローチにもかかわらず今なお原因不明のままである。我々はCLDの発症における活性酸素の関与を明らかにすべく、生体内活性酸素生成のマーカーとして、尿酸の酸化物アラントインを用いて、CLD患児における評価を試みた。尿酸はアスコルビン酸に匹敵する抗酸化物質と考えられており、霊長類以上の高等哺乳類は尿酸をアラントインに変換するウリカーゼ活性を失っているため、血中に高濃度の尿酸を保持する結果となり、アスコルビン酸合成能の喪失を補うかのようにアスコルビン酸の抗酸化作用の一部を代償するようになったとする説もある。従ってその酸化生成物アラントインの生成は、尿酸が自己犠牲型の抗酸化剤として自ら酸化されたことの間接的な証明となり、生体内オキシダント発生のマーカーとして注目されている。しかしアラントインはその測定の困難さから臨床応用はほとんどなされておらず、現時点では世界的に見ても慢性関節リュウマチにおけるHalliwellらの報告があるのみである。最近我々はHalliwellらの方法を一部改変してWilson病における血中アラントインの上昇を報告した(Pediatr Res 37:219-226,1995)。 今回我々は同様の方法を用いて、平均在胎週数27.5週、平均体重1090gの、CLD患児9例、non-CLD患児10例において、血中アラントインの測定を行った。その結果、生後24-48時間の血中アラントインの平均値はCLD=25.9μMであるのに対し、non-CLD=11.0μMとCLD児において2倍以上の高値を認めた。またアラントイン/尿酸比もやはりCLD児で有意な高値を示した。この事実はCLD患児においては生後早期に活性酸素が病因に関与している可能性を示唆しており、詳細は、現在Pediatric Research誌に投稿中である。また、現在我々の研究室では、血中におけるアラントインの経時変化と、気管内吸引液におけるアラントインの測定を試みている。
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Report
(1 results)
Research Products
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