Project/Area Number |
06671005
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
池田 恭治 東京大学, 保健管理センター, 助手 (00222878)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 骨芽細胞 / 分化 / 副甲状腺ホルモン関連ペプチド |
Research Abstract |
1.ヒトPTHRP cDNAをセンスおよびアンチセンスの方向に組み込んだ発現ベクター(pRc/CMV)を作成した。 2.CaPO4法によりヒト骨芽細胞様細胞株であるSaOS-2にtransfectionを行った後、geneticin存在下でstable transfectantを選択した。 3.ヒトPTHRPに特異的なimmunoassayを開発し、これを用いて培養液中のPTHRP濃度のスクリーニングを行い、mock transfectantよりも過剰にPTHRPを産生する細胞株およびブロックした種々の細胞株を同定した。 4.PTHRPを過剰発現する細胞株、内因性PTHRPを抑制した細胞株で細胞増殖速度を検討したところ、PTHRPの発現による大きな影響は認められなかった。 5.内因性PTHRPの発現を最も抑制した細胞株で、骨芽細胞の分化マーカーの一つであるalkaline phosphatase(Al-P)が著明に上昇し、培養後約4-5週間で石灰化と思われる結節を形成することが観察された。以上の成績から、PTHRPが骨芽細胞の分化過程に何らかの役割を果たしていることが示唆される。 6.今後は、他の骨芽細胞のマーカーであるコラーゲン産生やosteocalcin産生、さらにエストロゲン受容体、PTH/PTHRP受容体、ビタミンD受容体の発現などを評価する。また、もう一つの骨芽細胞株として知られるMC3T3-E1細胞にもPTHRPセンスおよびアンチセンス発現ベクターを組み込んでおり、この系を用いてさらに骨芽細胞の分化・増殖過程におけるPTHRP遺伝子の役割を明らかにしていく予定である。
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