Project/Area Number |
06671046
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
内分泌・代謝学
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Research Institution | Wakayama Medical University |
Principal Investigator |
三家 登喜夫 和歌山県立医科大学, 医学部, 助教授 (20187305)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
Fiscal Year 1994: ¥500,000 (Direct Cost: ¥500,000)
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Keywords | インスリン非依存性糖尿病 / グリコーゲン合成酵素 / 遺伝子 / RFLP / インスリン感受性 |
Research Abstract |
骨格筋グリコーゲン合成酵素(GS)遺伝子と日本人インスリン非依存性糖尿病(NIDDM)との関連性を、同遺伝子に存在するsimple tandem repest DNA polymorphim(STRP)を用いて検討した。対象は、日本人インスリン非依存糖尿病(NIDDM)患者164名と家族歴に糖尿病を有さない非糖尿病者115名で、いずれも非肥満者である。対象者の末梢血白血球よりgenomic DNAを抽出、PCR法にてGS遺伝子のSTRPを含むDNA断片を増幅し、8%polyacrylamide sequencing gelにて分離し、タイピングを行った。今回対象とした279名で9種類のalleleを検出した。Heterozygocity=0.692,Polymorphism information contex=0.521とこれらはpolymorphicであった。NIDDM群と非糖尿病群との間でこれらallele全体の分布に有意(p=0.0316)のかたより存在した。また、個々のalleleの出現頻度では、2G allele(TG repeatを20回有する)のみがNIDDM群で有意(p=0.0016)な高頻度であった。そこで、NIDDM群を2G alleleの保有の有無にて2群に分け、それらの臨床データーを比較した。その結果、NIDDMとの間に有意な相関県警が認められた2G allele保有群では非保有群に比し、糖尿病の家族歴(3親等内に糖尿病を有する)陽性頻度(p<0.05)、およびインスリン感受性の一つの指標と考えられている空腹時血中インスリン/Cペプチド モル比が有意(p<0.05)に高値(インスリン感受性低下)であった。また、糖尿病の慢性合併症に関しては、高血圧、虚血性心患者、糖尿病性網膜症合併頻度は、有意でないが2G allele保有群で高頻度の傾向を認めた。以上より、日本人において、GS遺伝子の多型性はNIDDMのマーカーとなりうる可能性が考えられた。
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