移植片対宿主病反応増強を目的とした遺伝子治療法の開発
Project/Area Number |
06671072
|
Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
|
Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
谷 憲三朗 東京大学, 医科学研究所, 助教授 (00183864)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
浅野 茂隆 東京大学, 医学科学研究所, 教授 (50134614)
高橋 聡 東京大学, 医学科学研究所, 助手 (60226834)
|
Project Period (FY) |
1994
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
|
Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
|
Keywords | 骨髄移植 / 遺伝子治療法 / 顆粒球マクロファージコロニー刺激因子 / CD28リガンド / 抗腫瘍免疫 / 腫瘍ワクチン / レトロウイルスベクター / アデノウイルスベクター |
Research Abstract |
骨髄移植後の再発性白血病に対する遺伝子治療法開発を目的にこれ迄2つの方向性で臨んできている。すなわち(1)マウス株化白血病細胞WEHI3Bへの顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)ならびにTリンパ球表面マーカーCD28のリガンドであるB7-1遺伝子の導入をレトロウイルスベクター(MFG)を用いておこない、Balb/cマウスにおいてこれら遺伝子導入細胞の抗腫瘍免疫誘導能を検討した。これによるとBalb/cマウスに予め、これら遺伝子導入WEH13B細胞を放射線照射後、5×10^6個ずつ腹部皮下にワクチンとして接種し、2週間後に親株であるWEHI3細胞を1×10^6個背部に接種(チャレンジ)したところ、GM-CSFやB7-1遺伝子導入細胞をワクチンとして接種したマウス群においては、チャレンジとしてのWEHI3B腫瘍形成がコントロール群(放射線で不活化したWEHI3B細胞をワクチンとして接種した群)に較べ有意に妨げられ、白血病細胞へのGM-CSF,B7-1遺伝子導入により明らかにワクチン効果が増強されることがわかった。また、(2)放射線照射C57BL/10SCRマウスへのA/Jマウス骨髄移植に成功しており、現在この個体における至適GVHD誘導細胞数を検討している。但し、株化リンパ腫細胞EL4への遺伝子導入は予想以上に難航しており、現行のレトロウイルス,アデノウイルスベクターでは十分な遺伝子導入ができなかった為、現在アデノ随伴ウイルスベクターを用いて遺伝子導入効率を検討している。以上のように本年度の計画の中枢をなす部分の研究については明らかな成果が得られており、今後(2)への検討をさらに加えることで臨床応用への早期展開をはかっていく予定である。
|
Report
(1 results)
Research Products
(8 results)