Project/Area Number |
06671091
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Hematology
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
倉田 義之 大阪大学, 医学部・附属病院, 講師 (80127224)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
野崎 秀一 大阪大学, 医学部, 助手 (30252646)
柏木 浩和 大阪大学, 医学部・附属病院, 医員
富山 佳昭 大阪大学, 医学部, 助手 (80252667)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | CD36 / 血小板 / 単球 / 分子生物学 / 遺伝子解析 / 酸化LDL / 欠損症 |
Research Abstract |
本年は、CD36欠損の遺伝子解析を中心に研究を行った。我々は既にCD36欠損の多くの症例においてProline90→Serine置換が存在することを報告しているが(Kashiwagi et al:Thromb Haemost1993)、今回、この置換を導入した変異plasmidを作成し発現実験を行った。その結果、この置換によりCD36前駆体からの成熟過程に障害が生じ、CD36は膜表面にはほとんど発現されなくなることを明らかにした(Kashiwagi et al:J Clin Invest,in press)。また血小板のみにCD36を欠損している症例の家系調査を行い、血小板と単球のCD36発現の差異が血小板特異的に転写の障害されているalleleが関係している可能性を示した(Kashiwagi et al:Thromb Haemost,in press)。更に他のCD36欠損例の検討にて、CD36遺伝子内の新しいmutation(exonXにおける1塩基挿入)を明らかにした(柏木ら:日本血栓止学会総会1994)。 また、CD36の酸化LDL受容体としての生理的意義を明らかにするため、CD36欠損単球由来マクロファージにおける酸化LDLの結合および取り込みを検討した。その結果、CD36欠損マクロファージではCD36陽性マクロファージに比し、酸化LDLの結合および取り込みともに著明に低下していることが明らかとなった(Nozaki et al:submitted)。このことはCD36は酸化LDL受容体として生体内で重要な役割を果たしていることを示している。現在、humanFcとの融合蛋白としてCD36fragmentを発現させ、酸化LDLとの結合を検討中である。
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