Budget Amount *help |
¥2,200,000 (Direct Cost: ¥2,200,000)
Fiscal Year 1996: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
Fiscal Year 1995: ¥800,000 (Direct Cost: ¥800,000)
Fiscal Year 1994: ¥700,000 (Direct Cost: ¥700,000)
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Research Abstract |
・これまで苦心していた腹膜線維芽細胞の分離・培養に成功した.そこで以下の如くヒト培養線維芽細胞と中皮細胞での各種浸透圧物質に対する増殖 ,種々の産生物の違いを検討した。各種浸透圧物質に対しては昨年までの中皮細胞での結果とほぼ同様でいずれの物質でも増殖抑制をきたしたがその程度は晶質浸透圧物質で強く膠質透透圧物質では軽微であった。 ・TGF-βは中皮細胞,線維等細胞いずれでも生成されており,培養液ブドウ糖濃度の増加と伴にその生成量も増加した。これは一昨年よりのTGF-βnRNA増加とも一致するものでTGF-βはメッセージのみでなく蛋白生成も増加することが判明した. ・中皮細胞と線維芽細胞での産生物質の違いを検討したがCA125は中皮でのみ,cytokeratin fragment19は線維芽より中皮で,procullagen 1-C-peptido,prostaglindin(PGE ,6-Keto-PGF )は中皮より線維芽細胞でより産生,ピアルロン酸,インターロイキン2,6は両者でほぼ同様に産生されていた.これらのことよりCAPの排泄中のこれらの濃度変化より中央線維芽細胞の活動度を推測することが可能と考えられる. ・腹膜透析患者の腹腔内ではglycationの早期生成物であるfurosireが生成されることがin vivo,in vitro実験で証明され,CAPD患者の腹腔内ではやはりglycationが起こっていることを示唆すると思われる.
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