糸球体腎炎における単球/マクロファージ浸潤の機序の解析
Project/Area Number |
06671165
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Kidney internal medicine
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Research Institution | Research Institute, International Medical Center of Japan |
Principal Investigator |
名取 泰博 国立国際医療センター研究所, 代謝疾患研究部, 室長 (10164485)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 糸球体腎炎 / マクロファージ / MCP-1 |
Research Abstract |
糸球体腎炎における糸球体へのマクロファージ(MΦ)の浸潤の機序を明らかにする目的で、MΦに特異性の高い遊走因子として最近同定された単球遊走蛋白質-1(MCP-1)の糸球体内発現の検討を行い、以下の知見を得た。 1.培養ラット糸球体上皮細胞はIL-1,TNF,LPSの刺激により、MCP-1 mRNAを発現した。またIL-1刺激した同細胞の培養上清中にMCP-1蛋白質及び単球遊走活性が検出され、MCP-1の産生・分泌が確認された。さらにこのMCP-1産生は糖質コルチコイドの添加により抑制されることがわかった。すでに明らかにされているように糸球体メサンギウム細胞、内皮細胞もMCP-1を産生することと合わせ、糸球体固有の細胞がMCP-1を産生することでMΦの浸潤を引き起こす可能性が示された。 2.正常ラット糸球体にはMCP-1 mRNA及び蛋白質はほとんど検出されなかった。MΦの浸潤の激しい半月体形成性腎炎モデルにおいて発症後4時間にすでに糸球体内にMCP-1 mRNAの発現が観察され、3日目にはピークに達した(正常の20-40倍)。この時間経過は糸球体へのMΦの浸潤のそれとぼほ一致した。また3日目のピークの時期には、組織化学的に糸球体内にMCP-1蛋白質も検出され、さらにELISA法による定量から正常の約40倍のMCP-1蛋白質が観察され、mRNAの結果とほぼ一致した。またこのMCP-1産生の誘導及び糸球体へのMΦ浸潤も糖質コルチコイド(臨床的に半月体形成性腎炎の治療に用いられている)の投与により抑制された。以上の結果から、同モデルにおけるMΦの浸潤にMCP-1が関与することが示唆され、さらにMCP-1の産生抑制が糖質コルチコイドの作用点のひとつである可能性を示した。
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Report
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Research Products
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