副甲状腺のマイクロカプセル化による同種および異種移植の試み
Project/Area Number |
06671193
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
General surgery
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
小林 信也 信州大学, 医学部・附属病院, 講師 (90143982)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 善紹 信州大学, 医学部・医療技術短期大学部, 教授 (20020737)
阿部 康次 信州大学, 繊維学部, 助教授 (00126658)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 副甲状腺 / 上皮小体 / マイクロカプセル / 高分子電解質錯体 / 移植 |
Research Abstract |
[マイクロカプセル]高分子電解質錯体(PCE)のマイクロカプセルの特性を検討した。 1)マイクロカプセルは半透膜的機能を有し、アルブミンおよび上皮小体ホルモン(PTH)は通過したが、グロブリンは通過しなかった。 2)ポリアニオンとポリカチオンの反応時間を長くするとsol部が減りとgel部が増えた。 3)反応時間1分と5分のマイクロカプセルのホルモン分泌能を比較すると両者に有意差はなかった。 [in vitro]培養液中での分泌能を検討した。 1)上皮小体の浮遊液では上清より沈渣の方に多くの上皮小体が含まれていた。 2)上皮小体組織片の解凍に際し、自然解凍と37℃解凍の間には差がみとめられなかった。 3)続発性上皮小体機能亢進症の各線における分泌能の差が再現性をもって認められた。 4)培養液中のマイクロカプセル化上皮小体の分泌能は経時的に低下し3週間で消失した。 [in vivo]上皮小体摘出ラットで検討した。 1)精製ヒトPTHの一定量を投与すると、血漿Ca^<++>濃度が有意に上昇し、ヒトPTHがラットにおいてもその作用を示すことが確認された。 2)マイクロカプセル化上皮小体を移植すると、血中PTHの濃度は移植2日目に一過性に上昇したが7日目には低下した。血漿Ca^<++>濃度は全経過を通じて上昇しなかった。 3)移植後4週間後に腹腔内のカプセルは周囲に厚い線維組織を形成し、諸物質を通過性を低下させている可能性があった。 4)精製ヒトPTHを反復投与するとその作用が2回目から認められなかった。ラットにとって異種蛋白であるヒトPTHは抗原となり抗体を産生したと思われた。 以上より、このマイクロカプセル化上皮小体を臨床応用するためには、組織塊をより大きくすることや、カプセル周囲にできる厚い線維組織出現を阻止するなどの問題点を解決しなくてはならない。
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Report
(1 results)
Research Products
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