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¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,500,000 (Direct Cost: ¥1,500,000)
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Research Abstract |
[方法]体重9.5〜19.5kgの若年ブタをドナー、7.2〜13.5kgの雑種ニホンザルをレシピエントとして、Ono-Lyndsey法に準じた腹腔内異所性心移植を行った。 Discordant異種移植後の超急性拒絶反応の抑制法として以下の方法を組み合わせてその有効性を検討した。 (1)脾摘;移植前8〜34日 (2)FK506;1mg/kg/日、脾摘以後連日筋注 (3)Double filtration plasmapheresis(DFPP);移植直前、血漿量1000mlを処理 (4)FUT175;2〜5mg/kg/h、DFPP中に持続投与 合計9回の移植実験を行い、実験群を以下の5群に分けた。 Group1;no treatment、Group2;DFPP単独、Group3;脾摘+FK506、Group4;脾摘+FK506+FUT175、Group5;脾摘+FK506+DFPP+FUT175 [結果]I.移植心の拍動時間 Group1;11、12、14分 Group2;8分 Group3;30分 Group4;23分 Group5;86、90、270分 II.血中IgG,IgM,C3,C4濃度の推移 脾摘+FK506の組み合わせではIgG,IgM,C3,C4レベルの減少は認めなかった。 DEPPによりIgG,IgM,C3,C4レベルは術前の20〜40%に減少した。 [考察]Discordant異種移植後の超急性拒絶反応の主体となる自然抗体の減少にDFPPは有効であったが、DFPP単独では移植心の生着を延長する効果はみられなかった。しかし、さらにFUT175を併用することで移植心の生着を延長させることができ、脾摘+FK506+DFPP+FUT175の併用療法はdiscordant移植の免疫抑制法を検討する上で端緒となり得ると考えられた。
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