Project/Area Number |
06671390
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Cerebral neurosurgery
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
堀 智勝 鳥取大学, 医学部, 教授 (60010443)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
近藤 慎二 鳥取大学, 医学部, 助手 (60192069)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 側頭葉てんかん / カイニン酸 / 海馬 / 発芽 / 再構築 |
Research Abstract |
Wistar系ラットにカイニン酸(12mg/kg)を腹腔内投与し辺縁系重積発作を誘発した。6日後にネンブタール(50mg/kg)麻酔下で4%ホルムアルデヒドと2.5%グルタルアルデヒドの混合液で経心的に潅流固定し、全脳をパラフィン包埋した。パラフィン切片とクリオスタットによる凍結切片(4μm)を作製し、光顕的に30種のレクチンの染色性を示し検討した。次にマイクロスライサ-を用いて未凍結切片(40μm)を作製。光顕的に特徴的な所見を示したレクチンにつき包埋前染色を行い、四酸化オスミウムで後固定しエポン包埋した。超薄切片を作製しクエン酸鉛で染色、透過型電子顕微鏡下で反応部位を観察した。対照実験としてカイニン酸の代わりに生理食塩水を腹腔内投与した。 結果>障害された細胞はほとんどのレクチン染色でビ慢性の陽性像を示した。HE染色で変性の明らかでない細胞でもレクチン染色の変化が検出されたが、明らかに細胞障害を示すものと示さない細胞が混在していた。細胞障害の分布の特徴としてもCA_3、CA_4は常に障害されたがCA_1の障害は一定しなかった。背側よりも腹側のほうが、尾側よりも頭側の方が顕著であった。また、CA_3の歯状回近傍では障害を免れていた。電顕的に障害細胞はアポトーシスに類似した形態像を示した。 今後このカイニン酸腹腔内モデルを用いて海馬顆粒細胞層からの神経線維の発芽を検討し、順行性、逆行性マーカーを用いて海馬の解剖学的再構築の有無の検討を行う予定である。
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