Project/Area Number |
06671440
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Orthopaedic surgery
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉村 浩太郎 東京大学, 医学部(病), 助手 (60210762)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川嶋 孝雄 東京大学, 医学部(病), 助手 (20214637)
中川 雅裕 東京大学, 医学部(病), 医員
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 末梢神経線維 / コリンエステラーゼ染色 / 炭酸脱水酵素染色 / 再生神経 |
Research Abstract |
われわれはコリンエステラーゼ染色および炭酸脱水酵素染色を用いて、ヒトおよびラットの末梢神経線維の標識を行ない、現在までのところ次のような結果を得た。 ラットにおいては、コリンエステラーゼ染色は遠心性線維のみを標識し、神経線維の識別に有用であった。一方、炭酸脱水酵素染色においては大半の求心性線維を標識するものの、一部の皮膚感覚神経線維は陰性であった。しかし固有感覚神経線維についてはすべて陽性であり、とくに筋肉神経における識別には有用と考えられる。これらの染色法においては染色性が前固定により強く左右され、前者は未固定を好み後者はグルタルアルデヒドなどによる強力な固定が必要なため、二重染色には中間的な特殊な固定法が必要となり、可能ではあったが双方とも染色性をやや犠牲にするという難点が明らかになった。 ヒトにおいては、炭酸脱水酵素染色はラットとほぼ同様の結果であっが、コリンエステラーゼ染色においては一部の無髄自律神経線維が強く陽性を示すため、それらを多く含む皮膚神経においては強拡大による詳細な観察を必要とした。再生神経についてはその線維組織や構造の乱れから超薄切片による観察が必要であった。神経断端に生じる神経腫についても、再生神経においても初期においては求心性線維の成長が優位であることが観察された。
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