子宮内膜癌で産生される間質細胞増殖抑制因子のアミノ酸配列と遺伝子発現機構
Project/Area Number |
06671637
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Obstetrics and gynecology
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Research Institution | Gifu University |
Principal Investigator |
飯田 晃司 岐阜大学, 医学部, 助手 (10252131)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
今井 篤志 岐阜大学, 医学部, 助教授 (40193643)
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Project Period (FY) |
1994 – 1995
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Keywords | 子宮内膜癌 / 増殖因子 / 増殖抑制因子 / クローニング / 間質細胞 / 癌侵潤 / パラクリン機構 |
Research Abstract |
1)生体内において、癌組織が発育・増殖する際、支持組織となる間質も増殖・発育しなければならない。この機構の一つに、それぞれの細胞が産生・分泌する増殖因子があり、これまでにいくつかの癌組織で間質細胞に作用する増殖因子が見い出されている。我々は、子宮内膜癌も内膜繊維芽細胞の増殖を促進する因子と抑制する因子とを産生することを報告してきた(Proc.Soc.Exp.Biol,Med.203:117(1993),ibid 205:140(1994).今回,増殖抑制因子に注目し、精製と同定を試みた.その結果,増殖抑制因子は、 i)分子量68Kのタンパク質であること、 ii)正常内膜では産生されないこと、 iii)N-未満15個のアミノ酸配列は既知のタンパク質とホモロジーを有しないことが明らかになった(Cancer 73:1239(1994)). iv)アミノ酸配列を基に,混合プローブを合成した、つまり,増殖抑制因子のクローニングが可能となった. 以上のことは、増殖抑制作用を持つ新タンパク質が癌組織発育に何らかの役割をになっていること示唆するものである。今後の研究に期待される.
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)