高速度デジタル撮影方式による声帯振動解析の臨床的応用に関する研究
Project/Area Number |
06671732
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Otorhinolaryngology
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Research Institution | Kitasato University |
Principal Investigator |
廣瀬 肇 北里大学, 医療衛生学部, 教授 (80010031)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平山 方俊 北里大学, 医学部, 講師 (00208860)
桐谷 滋 東京大学, 医学部, 教授 (90010032)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,700,000 (Direct Cost: ¥1,700,000)
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Keywords | 喉頭側視鏡 / 二重声 / 声帯振動 / 反回神経麻痺 / 上喉頭神経麻痺 / 準周期的変動 |
Research Abstract |
本年度はまず従来特注によって試作されていた喉頭側視鏡に代わって市販の喉頭側視鏡を用いて高速度デジタル撮影を行うことが試みられた。その結果、光源の光量を瞬間的に増すことによって、満足すべき画像を得ることができることが確かめられた。ついで病的声帯振動の実態を探るために、この方式を用いて各種の嗄声症例の声帯振動様式を観察・記録した。とくに本年度は二重声の症例として反回神経麻痺症例および上喉頭神経麻痺症例を対象として詳細な解析を施行した。これらの症例において臨床的に二重声と診断される場合には、音声波に準周期的な変動を生じていることがまず確認され、これが聴覚的に二つの異なるピッチが同時に存在すると知覚される原因となることが推定された。ついでこのような音声生成中の声帯振動様式を観察すると、明らかに左右の声帯が異なった周期で振動していることが確認された。すなわち声帯振動の時間編かパタンを観測するため、得られた喉頭像上で、声門の前後方向中央部を横切る水平走査線を選びその線上で輝度値がある域値以下の暗い部分を左右声帯間の開きとし、その範囲の線分を声門幅の指標として左右声帯の振動位相を計測する方式を考案した。この方式によって観察すると、両側声帯間の振動位相が時間経過とともに徐々にずれて、ある時点では位相差がほぼ半周期となってあたかも左右声帯が平行に変位するようになる。このため声門閉鎖が不完全になることが観察された。ついで両側声帯の位相はふたたび同期を示し、また徐々にずれを示していく。このような周期的変動が二重声成立の機序となることが推論された。
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Report
(1 results)
Research Products
(8 results)