Project/Area Number |
06671766
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Ophthalmology
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Research Institution | The University of Tokushima |
Principal Investigator |
塩田 洋 徳島大学, 医学部, 助教授 (20035736)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
楠島 康平 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (30253199)
矢野 雅彦 徳島大学, 医学部・附属病院, 助手 (50243704)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | セラミック / 人工角膜 / 単結晶サファイア / チタニウム / 家兎 |
Research Abstract |
我々は、中央光学部をセラミックス(直径5mm、厚さ1mm)で、その周囲にチタン製の支持翼(外径8.5mm、内径5mm、厚さ0.05mm)を持つ人工角膜を作成した。支持翼に1列12個の小穴、2列36個の小穴、3列72個の小穴を持つ3種類を作成し、出来ばえを比較した。1列と2列の小穴を持つものは歪みを生じたのに対し、3列72個の小穴を持つものは歪みを生ぜず滑らかな湾曲を形成し、支持翼は3列72個の小穴を持つものが適当であることが判明した。次にこの支持翼に中央光学部セラミックスの曲率半径が7.5mmと7.0mmの人工角膜を各4個作成し、これらを用いて動物実験を行った。家兎を全身麻痺し、片眼にこれらの人工角膜を移植した。その後点眼治療を行いながら6カ月間にわたり経過を観察した。曲率半径7.5mmを用いた人工角膜では、2眼で途中(2カ月と3カ月後)支持翼が露出し実験を中止せざるおえなかったが、残り2眼は6カ月間家兎角膜内に人工角膜を静置出来、瞳孔領を透明に保つことが出来た。曲率半径7.0mmを用いた人工角膜では、2眼で支持翼が少し突出し、瞳孔領に膜が形成され透明性を保つことが出来なかったが、6カ月間脱落することなく最後まで観察出来た。残り2眼では、人工角膜は6カ月間静置出来、瞳孔領も透明に保てた。 以上の結果から、セラミックスを用いた人工角膜には、(1)支持翼には3列72個の小穴をもたすのが適当であること、(2)セラミックスの曲率半径で7.5mmと7.0mmに大差が無いこと、が判明した。なお曲率半径7.0mmで支持翼の周辺が内部に少し曲がった人工角膜に関しては、現在実験中である。
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