内皮-間葉トランスフォーメーションに関わるES蛋白群の解析(ES蛋白群のアフィニティー精製・抗体作製による免疫組織化学的検討)
Project/Area Number |
06671836
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Morphological basic dentistry
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
磯川 桂太郎 日本大学, 歯学部, 講師 (50168283)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
菅原 眞紀 日本大学, 歯学部, 副手 (00256885)
清水 治 日本大学, 歯学部, 助手 (40260971)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 発生 / 鶏胚 / 心臓 / 形態形成 / 内皮細胞 / トランスフォーメーション / モノクローナル抗体 / トランスフェリン |
Research Abstract |
EDTAの存在下で調製した発生ステージ24の鶏胚ホモジネートを段階的に遠心分画し、SDS-PAGE/Western blotで検討した結果、100,000gの超遠心後の上清にES抗体陽性の蛋白が豊富に存在することが明らかになった。polyspecificなES抗体を用いてこの上清をアフィニティーカラム精製したところ、70、63、44、27-kDaの蛋白が比較的豊富に、また、120、50-kDa付近にも小量のES抗体陽性の蛋白が認められた。これらのうち70-kDaのES蛋白はN末端アミノ酸マイクロシークエンシングによりtransferrinであると判明したため、免疫組織化学・生化学的な検討を加えた。その結果、transferrinが心臓内皮から間葉細胞へのtransformationと同期して発現し、誘導因子のco-factorとしてあるいは内皮から生じた間葉細胞に対する選択的な増殖因子として働いているという新知見が得られ、これを本報告書別項に記載したとおり学術雑誌に論文報告した。精製された他の蛋白については、これらを免疫原としてモノクローナル抗体の作製を行い複数のハイブリドーマを得た。スクリーニングの過程で得られたデータから興味深いと考えられた2つのクローンが産生するD10およびA2抗体について検討を進めたところ、D10抗体(IgG1 type)の抗原が約52-kDa(免疫沈降法による)であり鶏胚の心筋組織と心臓内皮間の細胞外基質にgradientをもって分布していること、また、conformation-dependentなepitopeを認識していると思われるA2抗体(IgM type)の抗原分子が鶏胚心臓および発生初期の一部の毛細血管内皮に局在することが明らかになったため、これを第14回国際解剖学会で報告した。
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Report
(1 results)
Research Products
(1 results)