炎症歯周組織における細胞間ネットワークの分子機構の解析ーリンパ球の歯周炎病巣への定着機構および異種細胞間相互の細胞活性化機構の解析-
Project/Area Number |
06671908
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Conservative dentistry
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
村上 伸也 大阪大学, 歯科部・附属病院, 講師 (70239490)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
平野 裕之 大阪大学, 歯科部, 助手 (40260640)
島袋 善夫 大阪大学, 歯科部, 助手 (50231361)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | リンパ球 / 歯肉線維芽細胞 / 細胞接着分子 / VLAインテグリン / LFA-1 / CD44 / ヒアルロン酸 / IL-1 |
Research Abstract |
今回の研究では種々の免疫担当細胞と歯肉線維芽細胞(HGF)との異種細胞間相互作用を担っている分子機構を詳細に検討し、これら細胞間接触を担っている細胞接着分子群の解明を試みた。これまでの研究結果より、リンパ球上のVLAインテグリン分子が種々のリンパ球系細胞とHGFとの細胞間接着に関与していることが明らかにされていたが、炎症性サイトカインにてHGFを処理すると、Tリンパ球とHGFとの接着効率が亢進し、その際の接着にはリンパ球上のLFA-1分子とHGF上のICAM-1分子が積極的に関与することが今回明らかにされた。さらに、当研究室にて樹立された抗-ヒトCD44モノクローナル抗体であるOS/37を用いる事により、リンパ球上に発現されるヒアルロン酸(HA)レセプターの1つであるCD44分子もこの異種細胞間相互作用に関与する事が明らかにされた。また、共焦点レーザー顕微鏡を用いた研究よりHGF上にHAが保持されていることが示され、ヒアルロニダーゼ処理にてHGF上のHAを分解することによりリンパ球-HGF間の細胞接着が阻害されたことから、HGF上のHAがCD44分子のリガンドとして機能していることが強く示唆された。以上の結果より上記細胞間接着に少なくともVLAインテグリン、LFA-1/ICAM-1,CD44の分子群が関与することが解明された。次に、この異種細胞間相互作用がそれぞれの細胞に対し活性化のシグナルを伝達し得るかを検討したところ、リンパ球系細胞をHGFに接着させることによりHGF中にIL-1βのmRNA発現が誘導されることが明らかにされた。このことは、リンパ球-HGF間の接着がHGFに対して何らかのシグナルを伝達することを示唆している。今後、同様の細胞間接着によりIL-1β以外のサイトカインの誘導がなされるのか、また、リンパ球側にもシグナル伝達がなされるのかについて解析する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)