テトラシアノエチレン及び関連化合物のπ酸触媒としての開発
Project/Area Number |
06672103
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Gifu Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
正木 幸雄 岐阜薬科大学, 薬学部, 教授 (20082977)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
施 敏 岐阜薬科大学, 薬学部, 助手 (20254253)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,800,000 (Direct Cost: ¥1,800,000)
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Keywords | テトラシアノエチレン / ジシアノケテンエチレンアセタール / π酸 / 触媒反応 / エポキシド / アセタール / モノチオアセタール |
Research Abstract |
(1)市販のテトラシアノエチレン(TCNE)(1)にMeOH、2-PrOH、HOCH_2CH_2OH、CH_3C(OH)HCH(OH)HCH_3及びn-BuNH_3を作用させ、それぞれ対応するcapto-dativeオレフインであるdicyanoketene acetal類(2a,b,c,d,e)を合成した。また、malononitrileから文献の方法によりdicyanoketene dimethylthioacetal (2f)を合成した。 (2)styrene oxideの室温でのメタノリシス反応を評価反応系として、上記化合物(1)及び(2)の触媒機能を調査した。その結果(2e)には活性が認められなかったが、(1)、(2a-d)及び(2f)に程度の差はあるものの触媒活性が認められた。 (3)触媒量の(1)の存在下、CH_3CN中で数種のアルデヒド、ケトン類(3)、及びそれらのジメチルアセタール類(4)と各種のシリル系反応剤[R_3Si-Nu](5-8)とC-C結合形成反応が良好な収率で進行し、対応する置換体(10)が生成すること、また、反応剤に(9)を用いると還元体(11)が得られることを見出した。 (4)調製及び取り扱いが容易な(2c)を触媒としてDMF中で数種の(4)にPhSHまたはTMS-SPhを作用させると、収率良く対応するmonothioacetal類(12)が得られること、また、この反応はα,β不飽和アルデヒドアセタール類でも何ら異性化を伴わずにα,β不飽和monothioacetal類が得られることを見出した。(2)に触媒活性がせ認められたことは、今後、アルコール部分を修飾することにより様々な機能を有するπ酸の開発に繋がるものと考える。
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Report
(1 results)
Research Products
(4 results)