Project/Area Number |
06672114
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Chemical pharmacy
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Research Institution | Tokyo University of Pharmacy and Life Science |
Principal Investigator |
山田 泰司 東京薬科大学, 薬学部, 教授 (10057317)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | アラグステロール / 海洋天然物 / 抗腫瘍性ステロイド / 全合成 / 海産ステロイド |
Research Abstract |
沖縄産海綿より得られた抗腫瘍性海産ステロイドアラグステロールBを標的化合物とし、その全合成法の開発を目指し種々の検討を行い以下の結果を得るとともにその全合成を達成した。 1.光学活性な(-)-ヘコゲニンアセタートを出発原料とし、8工程を経てアラグステロールの母核部を光学活性体として合成する方法を開発した。 2.L-アスコルビン酸より得られる光学活性なγ-ラクトンを出発原料としジアステレオ選択的なメチル化及びシクロプロパン化等を経て側鎖部に相当するアルキルブロミドの立体選択的な合成に成功した。 3.2.により得た側鎖部に相当するアルキルブロミドをブチルリチウムによりアルキルリチウムとし、1.により得た母核部と反応させることにより両者を結合し、アラグステロールの炭素骨格構築に成功した。 4.3.により得た化合物のC-3位及びC-4位の保護基を脱保護し、C-3位の水酸基のみを酸化することによりアラグステロールBの全合成を達成した。 今後、他のアラグステロール類の全合成も行いたいと考えている。さらに、Diels-Alder反応を用いた母核部の新たな合成法の開発、側鎖部のより簡便な合成法の開発についても検討したいと考えている。また、本合成で得られた合成中間体についても、抗腫瘍性等の生理活性を調べたいと考えている。
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