細胞間相互作用を介してアポトーシスを制御する接着タンパクの解析
Project/Area Number |
06672168
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Biological pharmacy
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
内藤 幹彦 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 助手 (00198011)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | アポトーシス / 接着タンパク |
Research Abstract |
マウス悪性Tリンパ腫CS-21細胞は、リンパ節由来ストローマ細胞と共培養すると、in vitroで増殖を続けるが、CS-21細胞を単離して培養するとアポトーシスを起こして死滅する。ストローマ細胞からは、CS-21細胞の増殖に必要な液性増殖因子が供給されているが、CS-21細胞のアポトーシスを回避するためにはCS-21細胞とストローマ細胞との細胞接着が必要であった。そこで、CS-21細胞の生存に必要な細胞接着因子を解析するために、CS-21細胞の、ストローマ細胞への接着を阻害するモノクローナル抗体、MCS-5、19を作成した。MCS-5はCS-21細胞膜上の168kDaタンパクを認識し、単離培養したCS-21細胞のアポトーシスを抑制する活性を示す。CS-21細胞の膜タンパクをTX-100で可溶化し、MCS-5抗体アフィニティーカラム、及びMonoQイオン交換カラムで168kDaタンパクを電気泳動上単一バンドにまで精製した。精製タンパクを臭化シアンで分解し、生じたペプチド断片のアミノ酸配列を解析した結果、168kDaタンパクは、CD45と同一であることが明らかになった。CD45には、スプライシングの違いにより数種類のアイソフォームが存在する。CS-21細胞に発現しているCD45アイソフォームを明らかにするために、CS-21細胞に発現しているCD45のcDNAクローニングを行なった。その結果、得られた18クローンのCD45cDNAのうち16クローンはエクソン4、5、6を欠失したCD45ROアイソフォームであり、残りの2クローンはエクソン4、5、6、7を欠失したアイソフォームであることが明らかになった。これらの結果から、CS-21細胞に発現しているCD45はストローマ細胞との細胞接着に関与するだけでなく、CS-21細胞の生存、アポトーシスの回避にも重要な機能を担っていることが明らかになった。
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Report
(1 results)
Research Products
(6 results)