妊産婦の食生活が微量元素、脂肪酸に及ぼす影響-特に周産期合併症との関連-
Project/Area Number |
06672323
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nursing
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Research Institution | Tottori University |
Principal Investigator |
前田 隆子 鳥取大学, 医療技術短期大学部・看護学科, 助教授 (40116372)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
田中 俊行 鳥取大学, 医療技術短期大学部・一般教育, 助教授 (50116349)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,900,000 (Direct Cost: ¥1,900,000)
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Keywords | 微量元素 / 脂肪酸 / 妊産婦 / 食生活 / 血清 / 胎便 / 新生児頭髪 / 羊膜 |
Research Abstract |
目的:妊婦の栄養摂取、母体・臍帯血清、羊膜、新生児頭髪、胎便中の微量元素および脂肪酸を調査し、妊娠・分娩経過、特に妊娠中毒症、前期破水等との関連を調べ、食生活の問題点を検討する。 方法:市内某産婦人科医院で分娩予定の妊産婦100名を対象とし、以下の項目を実施した。1.食生活・摂取量をアンケート調査し、栄養素およびバランス等を検討 2.臨床データの収集 3.妊娠後期、分娩時における母体ならびに臍帯血清、羊膜、頭髪、胎便を採取し、それぞれ洗浄、凍結乾燥、秤量後湿式灰化を行ない、亜鉛(以下、Znと略す)、銅(Cuと略す)、カルシウム(Caと略す)およびマグネシウム(Mgと略す)は原子吸光分析法を用い、脂肪酸は液体クロマトグラフィーで測定 結果:1.食事調査では、妊娠中毒症、貧血、前期破水発症者で食事バランスが悪く、前期破水群でCa摂取が少なかった。朝食を抜く等、問題がみられた。 2.微量元素の測定結果(1)母体血清のZnとCa濃度を非妊娠時の正常範囲と比較すると、Znは下限値以下の者が6.7%存在し、Caは下限値に近かった。 (2)母体血清と臍帯血清間におけるZnおよびCa濃度について相関分析をすると、有意な正の相関がみられた。 (3)新生児頭髪、母体血清および臍帯血清中Zn.CaおよびMg濃度の間に有意な相関は無かった。 (4)羊膜中微量元素を前期破水の有無で比較すると、前期破水群はZnで70%、Cuで86%、Caで76%、Mgで80%と低値であった。 3.血清中脂肪酸濃度の平均は、肉等にあるω-6系列脂肪酸が5870μ mol/l、魚等にある、ドコサヘキサエン酸で知られるω-3系列が540μ mol/lであり、前日の食事で摂取された各々の脂肪酸量と正の相関がみられた。羊膜中脂肪酸含量を前期破水群と非前期破水群で比較したが、差はみられなかった。データの分析中であり、継続して検討する予定である。
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Report
(1 results)
Research Products
(2 results)