精神不穏発症における看護視点からの基礎的研究 その1 入院生活の状況構成因子と感情変化
Project/Area Number |
06672339
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Nursing
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Research Institution | The Japanese Red Cross Musashino Junior College of Nursing |
Principal Investigator |
森 美智子 日本赤十字武蔵野女子短期大学, 看護学部, 教授 (10248966)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
丹羽 淳子 日本赤十字武蔵野女子短期大学, 看護学部, 助教授 (20248967)
金井 悦子 日本赤十字武蔵野女子短期大学, 看護学部, 教授 (90248964)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Keywords | 入院生活 / 状況構成因子 / 感情 / 成人患者 / 小児患者 / Mood Scale / 精神不穏 / 不安 |
Research Abstract |
本研究の入院生活構成因子と感情変化は精神不穏発生に関する基礎的研究として位置づけて行ったものである。 研究目的:入院生活状況に関与する因子とその状況における感情を知り、感情に影響を及ぼす入院生活状況構成因子を特定し、不安との関連から心身のストレス影響要因について明かにする。 研究方法:成人患者717名、小児患者26名を対象にMood Scaleと観察項目を用いた調査である。 結果:入院生活状況構成因子で最も強く感情に影響を与えるのは、心理・社会的要因である。因子として、せん妄、不眠、不安は強い影響をもつ。これらの因子は病気そのものの不安から発生し、今後の人生と絡む不安で最も重要である。 次に強く影響を与える要因は、高熱、鎮痛剤を要する疼痛、呼吸困難、その他苦痛を伴う厳しい症状である。これらは不安に対する一次的増幅因子の主たる項目である。 かなり感情に影響を与える要因として、ベッド上安静、注射、マルク・ルンバールその他苦痛を伴う治療・処置・検査である。これらは不安に対する一次的増幅因子で症状についで意味をもつ。 質的に強度ではないが、持続性・頻度など量的に多く感情に影響を及ぼす要因に、人的・物的環境がある。因子としては、病室環境・同室者関係、家族・友人などがる。これらは不安に対する二次的増幅因子である。 入院中の生活感情は抑うつが反応しやすく、次に不安が反応しやすい。 以上、入院生活状況構成因子で、不快感情になるものは感情の質的理解とその侵襲が少なくなるように、ケアする必要がある。また快感情となるものはケアの質的向上に活用することが望ましい。
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Report
(1 results)
Research Products
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