「時間のオブジェクト」の導入による次世代マルチメディアデータベースシステムの研究
Project/Area Number |
06680369
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
情報システム学(含情報図書館学)
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Research Institution | University of Library and Information Science |
Principal Investigator |
増永 良文 図書館情報大学, 図書館情報学部, 教授 (70006261)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
Fiscal Year 1994: ¥1,100,000 (Direct Cost: ¥1,100,000)
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Keywords | データベース / マルチメディア / 時間 / オブジェクト / 音 / 動画像 / MQL / OMEGA |
Research Abstract |
マルチメディアデータベースシステムが従来のテキストや静止画像に加えて,動画像や音(音声や音響)を統合管理できるようにするためには,時間的に諸性質が変化するオブジェクトを表現できるマルチメディアデータモデルを構築しないといけない.そのため本研究では,「時間のオブジェクト」(temporal object)という概念を導入してそれを行うことを提案し研究した. その結果,現在のオブジェクト指向データモデルが時間のオブジェクトを表現しようとした場合,次の3つの機能が本質的に欠けていることを明らかにした: (1)時間的にその値が変化する属性を表現できないこと (2)時間のオブジェクト間の時間的関係を表現できないこと (3)時間的質問言語が存在しないこと そこで,本研究では(1)の問題を解決すべくオブジェクト指向プログラミング言語C_<++>のプリコンパイラを作成してユーザが時間的属性をオブジェクトのクラス定義に書き下せるように拡張した.(2)の問題解決を図るため,Allenの研究結果に基づき時間のオブジェクトを「時間区間」として捉える一方,最近のオブジェクト指向データモデルの標準化案であるODMG-93オブジェクトモデルに上位両立で,かつ時間のオブジェクト間の13種の時間的関係をクラス定義中で書き下せるように拡張した.さらにこれらの結果に基づき(3)の問題に解答を与えるべく時間的質問言語MQLを概念設計した.これらの研究結果は国際会議で発表したり学会論文誌に掲載予定となっている. また研究経費ではオブジェクト指向データベースシステムに時間のオブジェクトを取り込むことを可能にするためのボード等を上記理論が実働するものであることを確かめるために購入した.
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)