Project/Area Number |
06680468
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
エネルギー学一般・原子力学
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
古林 徹 京都大学, 原子炉実験所, 講師 (90089136)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小野 光一 京都大学, 原子炉実験所, 助手 (20027452)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 中性子捕捉療法 / 即発γ線測定法 / 生体内線量分布 / 熱中性子照射場 / γ線エネルギースペクトル / ゲルマニウム半導体検出器 / Cd-Te半導体検出器 / 3次元同時吸収線量測定システム |
Research Abstract |
本研究では、実際に医療照射を行っている京大原子炉の重水熱中性子照射場を用いて、ほう素中性子捕捉療法の治療照射中に生体内で、H(n,γ)D,と^<10>B(n,αγ)^7Li反応で発生する2.22MeVと0.478MeVの二つの即発γ線の測定可能な条件を実験的に確認することを目的とした。このため、γ線強度が数十Sv/hr程度でしかも熱中性子が10^9n/cm^2s程度の混在場における、γ線エネルギースペクトルの測定系を整備した。まず、既存の可搬型ゲルマニウム半導体検出器用の遮蔽体およびコリメータの設計検討を実施した。また,新たに、低エネルギーの散乱γ線を測定できる直径が1cmと小型のCd-Te半導体検出器を購入した。さらに、原子炉連続運転中の強放射線場で連続してデータを採取するため、鉛のγ線遮蔽体で囲まれたゲルマニウム検出器の位置を変更させる、テーブル面が70X100cmの現有の2トン実験台車を、上下に遠隔操作で移動可能とする装置を追加した。そしてこれらの特性を評価した。今後も各種測定条件での特性を確認する予定である。 本研究課題は、ほう素中性子捕捉療法の治療照射中における、非観血的な3次元オンライン吸収線量測定システムを開発することを最終目標とした研究の第一歩である。本年度の検討により、実用化する上での大きな問題点である。検出器の小型化及び、システムの小型化のために有効な常温で作動可能な検出器の開発の必要性をを強く認識した。平成7年度の試験研究として、このシステムのための専用検出器の開発に関する研究課題を申請している。
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