Project/Area Number |
06680567
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Bioorganic chemistry
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Research Institution | Tokushima Bunri University |
Principal Investigator |
浅川 義範 徳島文理大学, 薬学部, 教授 (50033874)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
長島 史裕 徳島文理大学, 薬学部, 助手 (60228012)
豊田 正夫 徳島文理大学, 薬学部, 助手 (50122586)
橋本 敏弘 徳島文理大学, 薬学部, 講師 (10075955)
通 元夫 徳島文理大学, 薬学部, 助教授 (90163956)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | 蘚苔類 / ケモシステマティクス / 化学系統分類 / 苔類 / 生理活性テルペノイド / セスキテルペン |
Research Abstract |
1、我々は苔類成分中の生理活性成分の探索と並行し、ケモシステマテイクスに関する研究を行っている。 限られた苔類粗抽出物から天然有機化合物を微量成分に至るまで、収率良く単離、精製するために既存のHPLCと6年度の助成金で購入したKPLCで分取を繰り返し行うことにより効率よく行うことが出来た。 2、(1)ベネズエラ産苔類4種の成分研究を行った。抽出物はGC-MSで揮発成分を同定後、各成分を単離した。Marchantia chenopodaからは新骨格を有するセスキテルペン炭化水素が得られ、構造を明らかにした。また、日本産同種より得られている5-リポキシゲナーゼ阻害、抗菌活性等の生理活性を示すマルカンチン型化合物の新規類似化合物であるマルカンチンPおよびリカルデインGを単離した。Plagiochila corrugataから得られたフシコカン型新ジテルペン1種はX線結晶解析により構造を決定した。Symphyogyna brasiliensisからはラブダン型新ジテルペンを得、未同定Frullania種からは既知物数種をそれぞれ同定した。コロンビア産 Omphalanthus filiformisおよびパナマ産Bryopteris filicinaの成分研究を行った。前者からは変形チャミグラン型新セスキテルペンおよびフェノール化合物を単離、構造決定した。後者からは4種のピングイッサン型新セスキテルペンを単離、構造決定した。 (2)苔類のケモシステマテイクス研究の一環として行った南米産苔類のうちMarchantia chenopodaは日本産Marchantiaと同じマルカンチン型化合物を含むことから生育環境が異なっても同じ系統類であることが成分からも証明できた。一方、Frullania属苔類は化学成分によって5種のタイプに分類されることが判明しているが、ベネズエラ産未同定FrullaniaはタイプIIに分類されることが判明した。今回の研究で単離した他の化合物も今後のケモシステマテイクス研究においては重要であり、単離多収量の化合物については生理活性試験の検討を行う。
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Report
(1 results)
Research Products
(5 results)