ヒトcyclic ADP-ribose合成酵素(CD38)の遺伝子構造と発現
Project/Area Number |
06680571
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Research Category |
Grant-in-Aid for General Scientific Research (C)
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Allocation Type | Single-year Grants |
Research Field |
Structural biochemistry
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
那谷 耕司 東北大学, 医学部, 助手 (90202233)
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Project Period (FY) |
1994
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 1994)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Keywords | CD38 / cyclic ADP-ribose / ADP-ribosyl cyclase / cyclic ADP-ribose hydrolase / 細胞内情報伝達物質 / カルシウムイオン / genomicクローニング / 染色体座位 |
Research Abstract |
申請者らが新しく見出した細胞内情報伝達物質cyclic ADP-ribose(cADPR)は、リンパ球の表面抗原であるCD38により合成される。本研究の目的は、これまで不明であったヒトのcADPR合成酵素(CD38)遺伝子の構造を決定するとともに、cADPR合成酵素遺伝子の発現の組織特異性を明らかにすることである。平成6年度の研究計画は、計画どおりに進行し、以下の様に期待された成果が得られた。 1.手術材料で得られたヒト食道組織からgenomic DNAを抽出し、これを用いてヒト遺伝子ライブラリーを作製した。 2.申請者らがすでに分離しているヒトcADPR合成酵素のcDNAをプローブに、作製したヒト遺伝子ライブラリーをスクリーニングし、ヒトcADPR合成酵素遺伝子を分離した。 3.DAN配列解析システムを用いて、分離したシトcADPR合成酵素遺伝子の塩基配列を決定した。これにより、高等動物のcADPR合成酵素遺伝子の構造が初めて明らかとなった。 4.手術材料等から得られたヒトの種々の組織からRNAを抽出し、ヒトcADPR合成酵素cDNAをプローブに用いてノーザンブロット分析を行った結果、cADPR合成酵素遺伝子は調べた全ての組織で発現が認められた。 5.分離したヒトcADPR合成酵素遺伝子を蛍光標識し、これをプローブに用いてヒトcADPR合成酵素遺伝子の染色体上の座位をin situハイブリダイゼーション法(FISH法)により決定した。その結果ヒトcADPR合成酵素遺伝子は第4染色体短腕15に座位しており、ハプロイドあたり単一コピーと考えられた。
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Report
(1 results)
Research Products
(12 results)