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¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 1994: ¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
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Research Abstract |
ジヒドロリポアミド・サクシニル転移酵素はα-ケトグルタル酸脱水酵素複合体を構成する一成分である。ジヒドロリポアミド・スクシニル転移酵素のcDNA及びその遺伝子を単離し、それらの全構造を明らかにした。更に、この酵素遺伝子は染色体14q24.2-24.3に座位することも既に明らかにした。最近、早発型家族性アルツハイマー病の原因遺伝子が14q24.2-24.3に存在する事がわかった。この原因遺伝子はまだ同定されていない。現在のところ、生体のエネルギー代謝に関与しているこの酵素は有力な候補遺伝子と考えられている。 本研究の目的は本遺伝子のプロモーター領域の解析を行うことによって、本遺伝子の発現・調節機構を調べることである。 本遺伝子の転写調節領域を解析するため、遺伝子の転写活性をキヤットアッセイ法で測定した。この遺伝子の転写部位を含むプロモーター領域を制限酵素で切断し次のような種種のfragmentを作成した。Sall-Apal(-1414/126),Sphl-Apal(-400/126),Pstl-Apal(-116/126)のfragments,Pstl-Apal(-116/126),Pstl-Smal(-116/245),Pstl-Bbel(-116/432),Pstl-Bbsl(-116/646),Pstl-Sspl(-116/796),Pstl-Sacl(-116/964)のfragments,及びSall-Sacl(-1414/964),Sphl-Sacl(-400/964)のfragmentsである。これらの各々のfragmentsをpCAT-BASICに連結し、グリオーマ細胞に組み込み、CAT活性を調べた結果、第二イントロンの領域のSspl-Sacl(796/964)の間で発現が強烈に抑制されることが解明した。 今後、更に抑制因子の存在の確認をゲルシフト・アツセイ法、DNAase1フットプリント法で行って、アルツハイマー病の発症機構との関連性を追求していく予定である。
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